【一問一答】ルーキー山県秀 プロ初打点で初のお立ち台 記念の一打は「小学生のおかげ」
七回2死二、三塁、2点打を放った山県が塁上でガッツポーズを見せる=撮影・松本奈央
■パ・リーグ10回戦 オリックス0-7日本ハム(5月13日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムのドラフト5位・山県秀内野手(23)が「2番・遊撃」で先発出場。七回にプロ初打点となる右前2点打を放ち、本拠地で初のお立ち台に登った。初々しいヒーローインタビューと、記念のボールを握り締めながら応じた囲み取材の一問一答は以下の通り。
【ヒーローインタビュー】
―ナイスバッティングでした
「ありがとうございます」
―初のお立ち台
「打席に立つより緊張しています(満面の笑み)」
お立ち台で笑顔の山県(左から2人目)
―七回のタイムリー。どんなことを考えて打席に立った
「前の打席がストレート3球で三振だったので、その後の打席ということで初球の真っすぐを狙い撃ちして。一、二塁間にうまく飛んでくれたので良かったと思います」
―打球が抜けた感想は
「抜けた時は大興奮して頭が真っ白になったんですけど、走塁ちゃんとやらないと、と切り替えて二塁まで行けたので良かったです」
―プロ初打点。思い出になる
「そうですね。フフフ(笑顔)」
七回2死二、三塁、2点打を放った山県(中央)=撮影・井上浩明
―記念のボールは
「もらっていないです」
―自身の活躍もあり、チームは5連勝
「応援ありがとうございました。これから一つでも多く勝ちを積み重ねて優勝に貢献できるよう必死にプレーしてまいりますので、応援のほどよろしくお願いします」
【囲み取材】
―タイムリーが出た
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「気持ちは軽くなったというか、あの前の3打席が完璧に打ち取られてしまったので、4打席目はなんとかヒットというか、1点が欲しかった場面だったので、自分の中でですけど。1本出て良かったです」
七回2死二、三塁、2点打を放つ山県
―燃えるものがあった
「(細川)凌平が自分の前に三振して、敵討ったろうと。それくらいの気持ちで打席に立ったので良かったです」
―細川とは同学年でもともと面識があった
「ファイターズ(入りが)決まってからですけど、共通の友達につなげてもらって。切磋琢磨しながらというか、お互い燃えるものもある。いい関係でやっていけるかなと」」
七回2死二、三塁、2点打を放った山県
―手に持っているのは記念ボールか
「今(ベンチ)裏でいただいて、大事に飾りたいです」
―誰かに渡す
「そうですね。え~っと。誰かに渡す…。前回、初ヒットのボールを祖父の誕生日で祖父にあげたので、今回は両親に渡したいかなと思います」
―エスコンでのお立ち台、景色は
「もう緊張しちゃって…ちょっと何言えばいいかずっと考えていたんですけど、(伏見)寅威さんとかイソさん(五十幡)もそうですし、受け答え見ていると、まだまだ練習足りないなって。いっぱいお立ち台立って、少しでも楽しませるようにしたいです」
―先輩たちからアドバイスも
「ありました。ちょっとキャッチーに喜んでよと言われたんですけど、キャッチーに喜んでって何だろう?と。寅威さんが、やりましたーー!と言っていたので、そういうことかという感じでした」
―伏見からの助言だった
「はい、そうです」
―七回の打席は初球から打ちにいった
「打席に入る前に八木打撃コーチに、少しスタンスを10センチか15センチ広くしろと言っていただいて。自分の今までよりもスタンスを広くした分、速い球に対応できた。そういうのがあったので帰ってきた時に、八木さんにありがとうございますと」
七回2死二、三塁、2点打を放った山県が塁上でガッツポーズを見せる
―緊迫した試合が続くが、疲労感は
「きのう、お休みだったじゃないですか。小学校訪問に行ったんですけど、朝しんどすぎて、試合がない日のアドレナリンの切れ方が感じたことなくて、うわって思ったんですけど、小学校に行って小学生に元気もらったーって。帰ってきた時から元気になって小学生のおかげです。千歳の祝梅小学校。小学生がすごい喜んでくれて、元気もらえました」
―今までにない疲労感とは
「なんですかね。5試合連続とか出させていただいたのは人生でも数えられるくらい。大学ジャパンの時の9連戦以来2回目。毎日必死、全力でプレーしてああやって試合に出続けるのは本当に大変なこと。その中でも楽しくいろんな経験をさせてもらっている。自分の限界までできるように、これから頑張ります」
きょうのヒーローの(左から)山県、五十幡、伊藤、伏見