【一問一答】菅野孝憲が11戦ぶり先発復帰「前に進むことをみんなで意識してやっていきたい」
前半、気迫の表情でパンチングしてゴールを防ぐGK菅野(中央)=撮影・北波智史
■J2第15節 いわき1-1札幌(5月11日、福島・ハワイアンズスタジアムいわき)
北海道コンサドーレ札幌のGK菅野孝憲(41)が11試合ぶりに先発復帰した。3月9日ホーム千葉戦で相手と接触し、脳しんとうを起こして負傷退場。すぐに復帰はしたが、ここまで第2キーパーとしてベンチを温めていた。この日は前半10分に至近距離のシュートを左手一本でセーブしてチームのピンチを救い、味方のビルドアップの場面でも的確なプレーで安定感を与えるなど、攻守に渡って変わらぬ存在感を示した。後半29分にはPKで失点してしまったが、チームの連敗阻止へ大きく貢献した。試合後の一問一答は以下の通り。
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―11試合ぶりのスタメン出場
「そんなに経っていましたか? そうは感じてませんでした。自分の仕事に集中しようと常に考えていて、落ち着いて入れました」
前半、ボールをキャッチするGK菅野(中央)
―セーブが光っていた
「ピンチは少なかったので焦らず落ち着いてできましたが、結果は引き分け。出るだけが目標ではなく、出て試合に勝つ、結果を出す気持ちを全員が持たないといけない。こういう結果になったのは残念に感じています」
―スタメンを告げられたタイミングは
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「言われたのは昨日の練習前です。常に僕は出るつもりで、週明けの1日目から練習している。出る、出ないを決めるのは監督。準備の過程は何も変わりません」
後半、パンチングしてゴールを防ぐGK菅野
―前節の4失点から守備が改善された
「前節は4失点しましたが、これはどうしようもないという失点はなかった。一人一人が次に切り替えれば防げる失点だと思う。大崩れする形にはなってない。きょうの相手はフィジカルを前面に出してくるチームでしたけど、そこも上回っていた。結果的には引き分けでしたが、気持ちも含めてすごく良い姿勢で戦えている。これを続ければ、必ず未来は明るくなると思っています」
―調整期間、守備陣に声掛けは
「怖がらないことです。常にチャレンジすること。それを止めたら終わり。前節悪かったからといって、毎日チャレンジしないと。怖がる必要はないし、ミスが返ってくることもない。チャレンジする気持ち、ポジティブな話をしました」
後半29分、同点に追いつかれ、チームメートに声を掛けるGK菅野(右から2人目)
―ベンチで怖がっているように見えたのか
「いや。ミスした後に人は、安全なプレーをしがち。そういうことをやっていては前に進めないと個人的に思っている。個があってのチーム。一人一人がポジティブに前を向いて成長していくことが一番チームのためになる。そういう姿勢を崩さず、前に進むことをみんなで意識してやっていきたい」
―次節はホーム
「勝利以外はない。まだ僕も今季は試合に出て勝ってない。何も貢献できてない。試合に出て勝つ。個人としてはゼロで終わる。チームはホームで勝利することが最低条件。一週間あるので、あしたからも良い練習をしてレギュラー争いに勝って、勝利に貢献したいです」
引き分けに終わり、悔しそうな表情のGK菅野(左から2人目)ら札幌イレブン
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