石井打撃投手が自身を題材にした絵本の贈呈式に参加「僕は夢を諦めずにプロに行きたいという気持ちが強かった」

僕も勇気をもらいました
日本ハムの石井裕也打撃投手(43)が9日、自身の姿を題材とした絵本「きこえなくたって」を、原作者のおがわひろきさんから贈呈された。先天性の難聴でありながら、困難を乗り越えてプロ野球選手になった物語が描かれている。2人のコメントは以下の通り。
■石井打撃投手
「絵本をつくっていただき、書いていただき、ありがとうございます。子どもたちに、本を読んでもらいたいなと思います。みなさんに勇気を与えて、夢に向かって頑張ってもらいたいなと思います。僕も本を読んで、勇気をもらいました。僕は夢を諦めずにプロに行きたいという気持ちが強かったです。最後まで諦めずに、プロに入れて良かったなと思いました。耳が聞こえない子たちも、野球選手になれたらいいなと思います」
■原作者のおがわさん
「石井裕也さんとの関係は、2013年に帯広の森球場でプロ野球が開催されたときに、球場に帯広聾学校の聴覚障害の生徒を招待して、練習の見学をさせていただいたのが最初です。そして2015年には帯広聾学校に慰問していただいて、生徒とキャッチボールなどをしていただきました。そのコーディネートをしていたことで、ご縁ができました。石井裕也さんに憧れて野球を始める方、夢を諦めない聴覚障害の方が一人でも増えたら良いなと思いますし、夢を諦めない方々を応援する絵本になったらいいなと思っております。なお、絵本の売り上げの一部、具体的に言うと、僕は文章しか書けない文章作家なので、僕の分の印税は全て、野球振興と聴覚障害の方の野球の普及のために寄付をさせていただこうと思っております。この絵本の中に僕が込めたメッセージ、一番伝えたいことは、『耳が聞こえないことが弱いことと思っていたのに、耳が聞こえないことが強いことになることもあるって気がついた』。この部分です。当時の石井選手の投球を見て、補聴器を切ってマウンドに上がって集中している様子が描かれています」
