野村佑希 世話になった上沢先輩と初対戦「楽しみにしていたので、良かったです」
二回、ソフトバンク・上沢(右)に中飛に打ち取られた野村=撮影・桜田史宏
■パ・リーグ5回戦 日本ハム3-2ソフトバンク(5月1日、みずほペイペイドーム)
3度の対戦で悔しいノーヒット
日本ハムの野村佑希内野手(24)が相手先発の元チームメート・上沢直之投手(31)と初対戦した。
3打席ぶつかり、中飛、中飛、左飛に抑え込まれ「いろんな球種を投げられるので、絞りにくいなと思いました」と、敵として立ちはだかった先輩右腕の投球術に脱帽した。
1年目から深めた親交 23年には急接近
入団以来、公私で世話になってきた。まだ2軍が主戦場だったルーキーイヤーの19年シーズンは、上沢も左膝骨折の大けがで鎌ケ谷にいることが多く、そこから徐々に親交を深めた。
野村が1軍に帯同するようになってからは、「おまえとは波長が合う」と何度も食事に誘ってもらい、23年シーズンの後半は特に2人で過ごす時間が多かったという。

チームを託されたあの日の食事会
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チームを引っ張るエースの背中をずっと見てきた。右腕の渡米前には清宮、万波と4人で食事に行き「おまえらが(チームを)引っ張ってくれよ」と激励を受けた。
先輩がソフトバンクに加入してから、チームはオープン戦で1度、対戦したものの、野村は出番がなかった。ようやく巡ってきた〝恩返し〟の機会に「楽しみにしていたので、対戦できて良かったなと思います」と打席での再会を喜んだ。
六回2死、ソフトバンク・上沢(右)に左飛に打ち取られた野村
【4人で集まった上沢会】
貫く4番としての姿勢
今、野村は開幕から4番に座り、好調なチームをけん引している。この日も上沢が降板後にきっちり安打をマークした。
「(その姿を上沢が) どう感じたか、というところですね。僕自身のやることは、どんな試合、どんな相手でも変わらない。しっかり準備をして良いスイングをするというのは変わらないので」と、これからも成長した姿を見せ続けていくつもりだ。
【上沢から刺激 ウダウダ言ってられない】
次こそは〝恩返し〟だ!
恩ある先輩とはいえ、抑えられたままでは終われない。
「(きょうの)打席内容的には、良いものも悪いものもあったので、次は(上沢を)打てれば良いなと思いますし、(お互いに)けがなくいい状態で、もう一回、対戦できれば良いなと思います」。リベンジの機会を心待ちにしていた。
