道産子4人の健大高崎・加藤大成主将が連覇狙う【センバツ抽選会】
道外4校から道産子8人が甲子園メンバー入り(リスト付き)
明徳義塾との対戦が決まった健大高崎の加藤大成主将=撮影・井上浩明
大会第1日(18日)に明徳義塾と
3月18日開幕のセンバツ甲子園の組み合わせ抽選会が7日、大阪市内で行われた。今大会には、北海道代表の東海大札幌高のほかにも、道外の4校で8人の道産子がメンバー入り。なかでも道産子4人がメンバー入りする昨春王者の健大高崎(群馬)の加藤大成主将(2年)は、大会第1日の第3試合で、道産子2人がいる明徳義塾と対戦することが決まった。
開会式では優勝旗返還の大役も
史上4校目の2連覇へ屈指の好カードとなった。加藤主将は「健大高崎としては連覇なんですけど、自分たちのチームでは初優勝するのが大事。優勝、優勝と言っても、最初から決勝に行けるわけではない。やっぱり初戦はしっかり大事に入っていきたい」。開会式では優勝旗返還の大役も持ち受ける。「去年の先輩方がつかみとってきていただいたものなので、正々堂々と返したい」。最上級生として、また野球人生で初めての主将として、チームをけん引する。
握手を交わす健大高崎の加藤主将(左)と明徳義塾の池田主将
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チームメートには、登別出身でプロ注目の最速158キロ右腕・石垣元気投手(2年)、釧路出身で142キロ左腕の下重賢慎投手(2年)、札幌新琴似リトルシニア時代からのチームメート・山田遼太投手(2年)の合計4人もの道産子がメンバー入り。「はっきり言って、北海道4人がチームを引っ張っているぐらいの中心的な存在。石垣、下重を中心に盛り上がれますし、雰囲気もいい形で練習ができるので、何かつながっているような感じがします」。道産子カルテットの固い絆で、チームを勝利に導く。
「北海道4人がチームを引っ張っているぐらいの中心的な存在」
さらに開会式当日は、中学時代の恩師・札幌新琴似シニアの生嶋宏治監督(64)が観戦に訪れる予定。「北海道の方にあまり応援してもらえるかどうか分からないですけど、自分のプレーを中学から見てもらっている人もいるので。一番はやっぱり中学の時に支えってくださった生嶋監督に、甲子園で最大5試合、見せられれば」。恩師への感謝の気持ちはプレーで見せる。
強豪校に進んだ道産子対決への思い
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ともに道外の強豪校で上を目指した道産子がいきなりぶつかる。明徳義塾には根室出身の主砲・藤森海斗外野手(2年)と、札幌出身の平井麗朱投手(2年)がいるが「話したことはないですけど、知ってました」と意識はしている。また「東海さんと、やりたい気持ちはあります。仲の良かった中学の札幌新琴似のチームメートがいる。甲子園でできるのは、また違う」。かつてのチームメートと、最高の舞台で戦う事を望む。

ホームシック乗り越え人生初の主将就任
2年前、夢を抱いて北海道を飛び立った。「暑いですね。蒸し暑いですし、冬寒いですし、風強いんで、まともに。風が強くて外で野球をできない時もたまにある」。1年の年末に帰省した際には、家族と再会してホームシックになりかけたが、自らを奮い立たせて群馬で夢を追いかけ続けた。昨春は2年生ながら主力の三塁手として全国制覇に大きく貢献。昨秋は野球人生で初めての主将に就任。年末には優勝メダルを持って、実家に帰った。
センバツは通過点「夏も行ける保証はない」
2連覇は通過点だ。自身3度目の甲子園へ「春は決まったが、夏も行ける保証はない。甲子園を経験して、それを夏に生かすというよりかは、本当に全国の高いレベルの中でレベルの高い相手と練習、試合をして、そこで感じたことを、春の大会から夏の県大会につなげていければ」。1試合でも多く経験を積み、高校ラストイヤーを一気に駆け上がる。
■2025年センバツ甲子園に道外の高校から出場する北海道関係選手
背・位 選手名 年(出身チーム)
【高崎健康福祉大高崎】
①投 石垣 元気 2(洞爺湖シニア)
⑥内 加藤 大成 2(札幌新琴似シニア)
⑩投 下重 賢慎 2(釧路シニア)
⑪投 山田 遼太 2(札幌新琴似シニア)
【山梨学院】
⑦外 鳴海 柚萊 2(札幌新琴似シニア)
⑧外 田村颯丈郎 2(札幌新琴似シニア)
【明徳義塾】
⑧外 藤森 海斗 2(根室野球少年団、明徳義塾中)
⑰投 平井 麗朱 2(東16丁目フリッパーズ、明徳義塾中)
