東海大札幌高は準優勝した10年前と同じ大トリ 北信越準Vの日本航空石川と【センバツ抽選会】
互いの健闘を誓い合う東海大札幌高の山口聖夏主将(右)と日本航空石川の及川蓮志主将=撮影・井上浩明
大会第6日(23日)第1試合(9時開始予定)
3月18日開幕のセンバツ甲子園の組み合わせ抽選会が7日、大阪市内で行われ、10年ぶり7度目出場の北海道代表・東海大札幌高は大会第6日の第1試合で日本航空石川と対戦することが決まった。16年の校名変更後は春夏通じて初。同校としては準優勝した2015年以来、北海道勢としては2019年の札幌大谷以来のセンバツ白星を目指す。
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これは吉兆のサインだ。10年前に準優勝した時も、1回戦の大トリとして大会第6日の第1試合で21世紀枠で出場した豊橋工業と対戦。ここから快進撃が始まった。全く同じ日程のくじを引き当てた山口聖夏遊撃手(2年)は「運命的な感じ」と驚いた表情。今大会には、決勝で敗れた敦賀気比も出場。「正直、意識はしてしまうんですけど、10年前の先輩方の記録を塗り替える良い機会になる。もし当たった場合は絶対倒したい」。互いに勝ち進み、再び決勝の舞台で相まみえることを誓った。
指揮官気合の赤いネクタイと赤い勝負パンツ
ラッキーカラーの赤いネクタイと赤の勝負パンツをはいて抽選会に臨んだ遠藤愛義監督(40)は、15年当時は東海大菅生の部長として抽選に参加していた。今度は監督初陣の舞台に「そこは大脇前監督の力が働いたのかな」と穏やかな笑みを浮かべた。

8日に京都外大西と練習試合
日程的にも雪国の同校にとってはプラスに働く。チームは7日に大阪入り。対外練習は8日の京都外大西戦を皮切りに、6日間で9試合を予定している。指揮官は「ちょっと連戦が続くので、どこかで1試合にしたり、相手にお願いしながら選手の状態を見ていきたい。実戦経験が非常に少ないのでその分、数はやりたい。逆に6日目になったので、そのあと微調整する時間がある。本来なら練習して試合なんですけど、逆パターンで課題を見つけて、そこに取り組むことができる。非常に良かった」と歓迎した。
山口主将が初めて甲子園のベンチに入ったのは小6のとき
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山口主将は6年ぶりの甲子園だ。小学6年生時に、選抜メンバーの一人として尼崎で行われた大会に出場。大会後、甲子園見学ツアーに参加。初めて甲子園のベンチに入った。「グラウンドには入れなかったんですけど、小6だったのもあって、すごく広い、客席がすごくでかい、後ろが広い、と圧倒された」という。また当時のメンバーには、今大会に出場する健大高崎の山田遼太投手(2年)と、山梨学院の鳴海柚萊外野手(2年)もおり「やりたいです」と、対戦を望む。

敦賀気比のユニが人気!? タテジマに対抗意識
7日に行われたキャプテントークでは、参加した各チームの主将からタテジマの敦賀気比のユニホームが一番人気だった。その時は黙っていたが、「ずっと思ってました。東海が一番かっこいいなって」。今回、ユニホームを新調。ベースの水色が少し濃くなり、右袖に北海道のマークが入る。さらに、指揮官によると「赤をちょっと、チラ見せできるように。見てのお楽しみです。見えないかもしれないです(笑)」。今大会、東海大系列では唯一の出場なだけに〝タテジマ最強〟は札幌高が証明する。
敵将とは昨年12月に偶然会っていた
1回戦の日本航空石川は県大会3位から北信越大会で準優勝。同校の中村隆監督(40)とは同い年で、昨年12月に遠藤監督の出身チーム・瀬谷シニアにあいさつに行った際に偶然、会ったことがあった。抽選会直後には、握手して互いの健闘を誓い合った。「ピッチャーが非常に優れてる。右のピッチャーが2枚だと思うんですけど、終盤の粘り強さをすごく持っている。正直、紙面上でしか拝見したことがないので、これからじっくり研究していきたい。一番大切なのは、自分のチームがまず平常心でできるかどうか」。初戦まで残り16日。これから徐々に臨戦態勢を整えていく。
日本航空石川の及川主将(左)と握手する東海大札幌高の山口主将