石水社長&岩政監督が秋元札幌市長を表敬訪問 新指揮官と市長の意外な接点とは
札幌の幹部4人が秋元札幌市長を表敬訪問して1年でのJ1復帰を誓った。(右から)石水社長、秋元市長、岩政監督、三上GM、菅原専務=撮影・西川薫
秋元市長に1年でのJ1復帰を誓う
新体制となったJ2北海道コンサドーレ札幌の石水創社長(42)と岩政大樹監督(42)ら幹部4人が27日、札幌市役所の秋元克広市長(68)を表敬訪問した。24日に打ち上げた沖縄キャンプの手応えを報告し、1年でのJ1復帰を誓った。チームは1月29日から始まる熊本での2次キャンプを経て、2月16日にアウェー大分戦で開幕を迎える。
みんなが元気になるように
石屋製菓の社長として訪れたことはあったが、石水新社長はクラブの代表として初めて秋元市長を訪問した。就任あいさつでは「今季は2月16日に開幕して、ホームは3月9日。1年でJ1に昇格して、しっかりと皆さんに元気になっていただけるようにしっかり頑張りたい」と所信表明。岩政監督は「北海道コンサドーレ札幌には、すごく魅力を感じていました。それを継承しながらも、また少し違うものを表現したい」。新たなエッセンスを注入し、生まれ変わったサッカーを届けると誓った。
市長の親戚が元鹿島選手 岩政監督「そうなんですか? この前も…」
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懇談の中で、指揮官と札幌市長との意外な接点が判明した。石水社長から、秋元市長の姉のお孫さんが元鹿島で山形のMF土居聖真(32)であることを説明すると、岩政監督は「そうなんですか?」とびっくりした様子。「選手時代も一緒でしたし、監督と選手とか。この前も連絡しました」。今季は同じJ2カテゴリー。市長は個人的に「一緒に昇格できれば」と話し、一気に和やかムードになった。
秋元市長(右から2人目)を表敬訪問した石水社長(左)と岩政監督
沖縄では守備面での成長を評価
岩政監督による沖縄キャンプの報告では、特に守備面での成長を挙げた。「得点のところはもう少しかもしれませんが、失点のところで、最初のメンバーは全てのゲーム、シャットアウトしてくれています。ピンチの場面はほとんど生まれない状況をつくれている」。24日のG大阪戦を含め、対外試合4試合で1本目は全て完封。堅守の土台が、徐々に形となって表れ始めている。
長期キャンプも楽しく取り組む
初めて経験する1カ月以上の長期キャンプも、一切、苦にする様子はない。「長さは感じてないんですね。非常に楽しいキャンプを過ごせていて、おそらく選手たちもそうではないかと、今のところ思っています。チームの状況が非常にいいですし、チームとして取り組んでいることが目に見えて現象として起こってます。それがあるうちはみんな楽しいので、それをしっかりと起こさせるように、この期間も取り組みたいなというのが大前提。当然、僕も初めてですので、選手たちの意見を聞きながらリフレッシュさせながら、メリハリをつけてキャンプを過ごさせてあげたい」。試行錯誤しながら開幕まで向かう。
熊本でもう一段、ギア上げる
熊本キャンプまでの短いオフも、指揮官のスイッチは入りっぱなしだ。「今から帰ってガンバ戦をもう1回、見ようかなと。その上で、最初の1週間をどうつくるかを考えたい」と入念にプランを組み立てていく。2月には開幕を迎えるが、「最初に大分、そして熊本、山口の3連戦をどう乗り切るか。選手の人選も含めて、試合の戦い方というところに少し頭を持っていかなきゃいけない」と、対策を練りながら仕上げていくつもりだ。開幕ダッシュへ向けてのチームづくりは順調そのもの。ここからもう一段、強度や精度のギアを上げ、戦う集団をつくり上げる。
