コンサドーレ
2025/01/24 19:35

《沖縄1次キャンプ総括》いろんな選手が出てくるのは嬉しいこと。主将は26日に札幌で発表

 

【コンサドーレ沖縄キャンプ】
■1月24日、沖縄・吉の浦公園ごさまる陸上競技場

▽練習試合(45分×3) 札幌2-2G大阪(1-0、0-2、1-0)
札幌得点者:長谷川、田中宏

 北海道コンサドーレ札幌は沖縄1次キャンプの最終日となった24日、J1のG大阪と練習試合(45分×3本)を行い、合計スコア2ー2で引き分けた。岩政大樹監督(42)は、同地でのトレーニングゲーム4試合を2勝2分けで終え、多くの収穫を言葉に乗せた。チームは25日に札幌へ戻り、しばしの休息を経て2次キャンプ地の熊本へ向かう。札幌のスタメンと試合後の一問一答は以下の通り。

(得点)24分長谷川

 

(失点)37分、42分

 

(得点)38分田中宏

 

―試合を振り返って
「勝ちたかったですね。収穫はたくさんあります。良い試合ができました。スタートのメンバーは勝つことができましたし、その後のメンバーも非常に再現性高く、ゴール前に入ることができた。この前の(長崎戦)最後の時間帯にできたことが、きょうのゲームでも確認できた」

【長谷川竜也が鮮やか先制弾! ゴールの過程に確かな手応え「チームとしてミスを誘発できた」】

―キャンプ期間に4度の練習試合を行った。攻撃と守備のつなぎ目、点と点が線になりつつある印象
「ありがとうございます。それぞれに分解してトレーニングや説明をしますが、攻守一体のサッカーをしなければいけないという形をつくるところが非常に難しい。キャンプの間にここまで来たのは非常に早い。それは選手たちの取り組む姿勢と吸収力のおかげ」

―J1のガンバには昨季、悔しい逆転負けを喫していた
「きょうの流れであれば、勝ちきりたい試合でした。逆に言えば、勝ちきりたい試合という表現ができたという意味で、良い試合ができたということ。内容的には良かったのですが、もう1点取りたかったですね。選手たちには言ってますが、今年のカテゴリーはJ2に決まっているけど、ルヴァンや天皇杯はカテゴリーが関係ない。僕たちはタイトルを目指している。うちのクラブは来年、J1に戻って戦う。その基準を落とすことなく取り組もうという話をしています」

―沖縄キャンプを振り返っての成果は
「難しいですね、たくさんあるので。サッカー的に整いましたし、それが選手たちにとって楽しいものであるとうことが収穫です。スタッフの皆さんの協力体制も非常に良いものがつくり上げられた。中心選手だけでなく若手も、きょうの試合のように躍動するようになった。ケガ人が少ないことも収穫です」

【荒野拓馬 深まる連係に手応え「一人一人が理解し始めた。理解があるから自信を持ってプレーできる」】

―メンバー構成が具体化されつつ
「メンバーを決めるのは選手たちのピッチ上のパフォーマンス。最終的に僕(が決める)かもしれませんが、ほとんど決着は付いていると思っている。なので、来週のメンバーも僕は分からない。きょうの試合を見て、映像で振り返って来週のメンバーを決めます。その作業を毎週繰り返すだけ。僕が青写真を描くことはないです。選手たちが見せたパフォーマンスを正当に評価して、先週の試合に出てるか出てないか関係なく、良い選手が次の週のピッチに立つ。その繰り返しの中で、最終的に1年が終わったらレギュラーがいるかもしれません。僕の中には構想も何もないです」

―選手たちが結果を出そうと奮闘している。メンバー決めの悩みはポジティブな要素
「そうですね。いろんな選手が出てくるのは嬉しいこと。この1週間の中でも、いろんな選手一人一人の波があった。沈み掛けた選手を、また浮上させるような、きょうのゲームだったりする。その一つ一つを僕は嬉しく思うし、その作業をずっとやるだけ。やりながら結果を出した選手、チームを勝たせられる選手をピッチに立たせる。僕はフラットに、誰のこともひいきしないし、特別扱いしない。みんなが成長するための環境づくりをすることを考えてます」

【田中克幸 ポジション確立へ「リスペクトしているけど…、競争に勝って試合に出たい」】

―沖縄キャンプが終了。熊本ではどのような取り組みを
「沖縄キャンプの半ばからゲーム、ゲームで来たのでトレーニングをなかなか積めていない。熊本に行ってからは積める期間がある。沖縄キャンプのゲームで出た反省と収穫を確認して、その上で2試合準備をして開幕を迎えたい」

―戦術理解の高い15、6人を20、30人に広げたいと話していた。浸透具合は
「もちろん。日ごとに広がらないなら僕は指導者を辞めた方が良い。先程、関係者の方とも話をして『2週間でここまで来ている。こんなに早くサッカーをつくれるのか?』と驚きを伝えてくれた。いろんなことを変えた中で、戦術が浸透している。選手の頑張りを褒めたい」

―沖縄キャンプ中に主将のメドを付けたいと話していた
「あさって発表します。札幌で。それまで秘密、秘密(笑)。その方がいいでしょ。みんな明後日を楽しみにしているでしょ」

―本人には伝えているか
「きょう中に」

―決める上で重視したことは
「僕の感覚ですね。その人をキャプテンにして、どの人を副キャプテンにするか。並べたときにしっくり来たもの、僕の経験値の中で感じたもので。あしたのトレーニングにしても何事もそうですが、悩み考えて、しっくり来た時にこれだなと思える。今回のキャンプ中にしっくり来た瞬間があった。そのキャプテン、副キャプテンでいきます」


◆24日のメモ G大阪戦の1本目に先発出場したFW白井が、15分に負傷してピッチを退いた。右ハムストリングスを痛めた模様で、試合後に検査のため病院へ向かった。

【昨季まで足りなかった部分が目に見える形で埋まってきた《河合CRCの竜の眼》】

【コンサドーレ最新記事はこちら】

【月刊コンサドーレ2月号 1月25日発売】

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい