大学・社会人野球
2024/04/01 15:00

駒苫の先輩は大海と楽人 伊達市出身の大北さん仙台大野球部コーチに

駒大苫小牧出身の大北広紀さんが、今春から母校の仙台大でコーチに就任した=撮影・西川薫

恩師からの誘い受け千歳市内の会社を退社

 駒大苫小牧高野球部OBで、伊達市出身の大北広紀さん(24)が、4月から母校・仙台大の硬式野球部コーチに就任した。2年前に同大を卒業後、一度は千歳市内で就職し、強豪軟式クラブで全国大会などに出場したが、仙台大・森本吉謙監督(49)からのオファーに恩返しする決意をした。

 一度は諦めたはずだった指導者への道が再び開けた。昨夏、森本監督から「自分も就職していたので『無理には誘わないけどどうだ?』と話を頂いた。こういった機会はなかなか得られないですし、指導者になりたい思いはあったので、会社には迷惑かけました」と、2年間勤めた神出設計を退社。仙台大では大学時代に部活動に時間を取られて途中で断念した教職課程の取得も目指す。

大北さんは駒大苫小牧の主将として3年春の全道大会で優勝した(左写真) 優勝を喜ぶ駒大苫小牧ナイン(右写真)

 

駒苫入学時、いずれプロ入りする偉大な先輩2人

 小学校低学年から憧れていた駒大苫小牧入学時、3年生には日本ハムの伊藤大海投手(26)、2年には西武・若林楽人内野手(25)がいた。「全国各地からすごい選手が集まっている中で、一日一日、もう必死にやる毎日でした」。2年秋にベンチ入りしたが、支部大会敗退後のある日、佐々木孝介監督(37)から、新主将に任命された。「本当に何も分からない状態からのスタートだったので、毎日怒られてばっかり。でも卒業して大学に行った際に、ここでキャプテン経験があったから強くなれた」。甲子園出場は果たせなかったが、精神的にもたくましくなった。

仙台大を選んだ理由は…

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