高校野球
2024/03/20 19:15

【センバツ】別海〝下克上〟ならず…聖地での経験を夏に生かす

スタンドの応援団に挨拶を終え、ベンチに引き揚げる別海の選手たち=撮影・桜田史宏

■選抜高校野球大会(3月20日、阪神甲子園球場)
▽1回戦 別海0-7創志学園


 夏に向けた大きな財産となった。21世紀枠出場の別海は〝下克上〟を狙ったが、創志学園の圧力に押し切られた。先発した堺暖貴(はるき)投手(3年)が丁寧な投球で粘りの投球を見せていたが、影山航大遊撃手(3年)と千田涼太二塁手(3年)の二遊間が失策を犯すなどして流れを手放した。打線も相手先発の山口瑛太投手(3年)に沈黙。中道航太郎主将(3年)が九回に安打を放つ意地を見せたが、わずか4安打の完封負けを喫した。憧れの聖地で感じた全国レベルの野球を糧に、夏の北北海道大会を制しにいく。

試合を終え整列する別海の選手たち=撮影・小松巧

 

全国クラスの左腕を打ち崩せず

 投打において、相手が一枚も二枚も上手だった。持ち前の守備は5失策とほころび、攻撃も全国クラスの左腕を打ちあぐねた。中道主将は「自分たちの弱さ感じた。本当に次は夏絶対戻ってくる強い気持ち。ここから3ヵ月ぐらいしかないが、1人1人がもっと意識を高く持ってもう一回戻ってきたい」と決意を新たにした。

左打者7人の打線に先発の堺苦しんだ

別海先発の堺=撮影・小川正成

 

 先発の堺は7回⅔を投げ7失点(自責3)。創志学園打線はスタメンに左打者を1番から6番まで並べるなど、7人もの左打者が並んだ。塁に出すと何度もスタートを切られた。当然、警戒していたが、二回には二盗、三盗を立て続けに決められ、島影隆啓監督(41)も「三盗はされすぎ」とバッテリーに苦言を呈した。堺も「ピッチャーが嫌がること、揺さぶってきたり、いろいろやってきた」とボディーブローのような攻撃に、手を焼いた。

「二度と体験したくない地獄の合宿」

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