ファイターズ
2024/02/17 22:15

守護神・田中正義が仕上がり万全 セーブ王3度獲得のコーチも「頼もしい」と絶賛

武田投手コーチ(左)が見守る中、ブルペンで投球する田中正=撮影・松本奈央

■春季キャンプ 第4クール第3日(2月17日、タピックスタジアム名護)

守護神死守へ充実のキャンプ

 移籍2年目を迎える日本ハムの田中正義投手(29)が、充実の春季キャンプを送っている。今季初実戦となった11日の楽天との練習試合(名護)では、最速154キロをマークするなど1回を3者凡退でピシャリ。守護神死守に向けて意気込む右腕に、リアルな現状を聞いた。

ブルペンでクイックも入れながら約50球

 昨季25セーブを記録した田中正はこの日、ブルペン入り。時折笑顔をのぞかせながら、じっくり約50球を投げた。受けた捕手の清水が「いい球!」と感嘆の声を上げるシーンも。「現状の確認と、次の登板に向けて、前回はクイックがなかったのでクイックで投げたいとやっていました」と振り返った。

変化球の精度向上は課題

 11日の登板は直球主体の投球だったが、「あるに越したことがない」というカットボールや、〝決め球〟フォークボールを投げる場面もあった。空振りを奪える変化球の精度向上は課題の一つ。「打者に投げないと分からない。やっぱり緊迫した場面で投げないと。ボールにしちゃいけないし、ヒットにもしちゃいけない。試合で空振りを取れるボールでないと意味がない」と冷静だった。

投球動作にしっかり負荷をかける

 オフの取り組みが、結果として表れている。テーマについて「話したら長いですよ。簡単に言うと、投球動作にしっかり負荷をかけることを重点的にやりました」と明かす。今季初登板では抜群の仕上がりを披露し、「ストレートに関しては良かったですね」と手応えを口にした。

レジェンド右腕から〝抑えの極意〟を学ぶ

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