ファイターズ
2023/12/31 17:00

【年末特別インタビュー】宮西尚生~NGなしで〇×回答~㊦ 先発願望は? 監督職に興味ある?

ユーモアたっぷりの回答を連発した宮西。真摯な対応はいつも変わらない(撮影・桜田史宏)

 日本ハムの宮西尚生投手(38)がNGなしの〇×回答で応戦する年末特別インタビュー。前回の㊤に続いて今回も本音で胸の内を明かしてくれた。チームメートのこと、今後のこと、そして自身の引退…。たっぷりと語った。

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6 元中日の岩瀬氏は43歳まで現役。俺もいける

【×】(少し戸惑いながら)

「いや、ただ投げるだけならいけるよ、もちろん。その中で結果を求めないといけないし。1軍に居続けて、僕の目標設定は『最低50試合、最高50試合』。やっぱりこれが、1軍でしっかり働いた証しやと思っているから。僕の中でね。ここ2年、それができていないわけやし。この年で働けなかったらクビになるのは、絶対に仕方ないことやし。そういう意味では崖っぷちよね」

―毎年、50試合を投げられる投手はごく少数
「このご時世は、それこそ70試合、60試合放るというのは、あまりいいと思わない。リリーフ一本でやってきた自分の立場、考えとして。チームで50試合を3、4人、放れるピッチャーをつくるというのは、組織としてピッチャーを育てる上で、俺は必要だなと思うから。1人が60試合、70試合放るというのは、チームのバランスとして良くないと思っている。優勝争いを2、3カ月、続ける場合は分からなくない。(長い目で見て)1人が多く投げ過ぎない方がベストかなと思う」

7 日本ハムで優勝を3回経験した。現在の中継ぎ陣に物足りなさを感じる

【×】(すんなりと)

「物足りない部分はないと言っているんだけど、ちょっとニュアンスが違う。今年でいえば、(田中)正義にしろ、池ちゃん(池田)にしろ、河野にしろ、玉井はちょっと経験してきているけど、優勝経験がないわけよね。結局、そこ(優勝を懸けた舞台)で戦ったことがないわけやから。そもそも僕と比べるとしたら、物足りなさというより、経験がないだけ。あいつらはあいつらで今年、すごい頑張ったし、いい経験はできている。だけどそこは、初めての勝ちパターン、初めてのクローザー。本当にしんどかったやろうし、気持ちはすごい分かる。本当に経験ができていないだけであって、そこは運もあるよね。ここから来年、優勝争いしている中で投げられるかもしれない。それこそ、彼らは50試合を1年しかやっていない。これを続けていくことが、チームとして大きな財産になる。使い捨て、単年だけの活躍だと、監督、コーチも大変だろうし。継続して安定した成績を残し、50試合を投げることで、監督は使いやすいし、信頼できると思う。ここから成長していくという基盤を今年、つくってくれたんじゃないかな。ここから、リリーフ陣は自分たちの戦いになると思う」

8 優勝するときのチームに共通点があると思う

【○】(小さくうなずきながら)

「優勝するに当たって、今年のオリックスもそうやけど、後ろが強い。でも…なんかね、優勝する時って、ある時期に乗るんよね。これは肌感覚みたいな感じやから、理屈で説明できひんねんけど。後ろ3枚が固まっていて、2イニングくらいの間、つなげられるピッチャーがいる。16年とか、後ろの増井さんが調子悪くて先発に行ったのもあったけど、マーティンがけがをして。最後の方やから良かったけど、あのへんから、しんどくなっていたし、僕と谷元さんは。バッターでよくラッキーボーイとか言われるけど、投手陣にもそういうものがあるのよ。コイツが投げたら試合が動き出して勝つよな、みたいな。そういうヤツが投手にも野手にも1人、必ずいる。優勝する時には。それこそ、16年は増井さんがそう。いきなり先発調整をなんもせんまま、下(2軍)で何試合が放って、そこからめっちゃいいピッチングをして勝ったし。(大谷)翔平も途中からドーンと一気に状態が上がったし。こういうラッキー的な、爆発的に活躍する選手というのが、チーム内に現れる。その人が落ちてきた時に、違うヤツがドーンと上がるみたいな。起爆剤的な存在がうまいこと機能するイメージはある」

 

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