年俸１１００万円、契約金８０００万円で仮契約

　日本ハムからドラフト２位で指名された進藤勇也捕手（２１）が２１日、群馬県内で球団と仮契約を結んだ。年俸１１００万円、契約金８０００万円（金額は推定）。「いろんな話をさせていただいて、本当に自覚を持たなきゃいけないなと思いました。携わってきた方々へ、恩返ししないといけない。自分自身が小さい頃にプロ野球というものに感動、勇気を与えられてきたので、次は自分がプロ野球というステージで、小さい子どもたちだったり、いろんな方に勇気や感動を与えられるような選手になりたいなと思いました」と意気込んだ。

激しい正捕手争いに参戦　「この中に入っていくんだな」

　入団前に〝予習〟はバッチリだ。捕手らしく、プロ入りに向けた準備に余念はない。１１月上旬にエスコンフィールドで行われた秋季キャンプを、すでに映像でチェックした。

　「特に、キャッチャーのセカンドスローの動画が上がっていて、それをずっと見ていました。田宮選手、古川選手、清水選手、郡司選手。この中に入っていくんだなって。一緒に野球やっていくんだなって思いました」と自身が加入した際のイメージを膨らませている。

日本代表入りも目標の一つ　若侍から刺激

　夢は大きく、将来は侍ジャパン入りを目標に掲げる。万波、野村、根本が出場し、優勝を果たした「アジアプロ野球チャンピオンシップ」の決勝戦にも刺激を受けた。

　「延長まで行って、しびれたゲームでしたけど、緊迫した場面でのプレーは周りの観客の声援がすごい。あのような声援を受けてプレーするのは、ものすごくうれしいこと。そういうステージに立ちたいなと思いました」と思いを強くした。

友と誓い合った再会　「そういうステージで組みたい」

　友との約束もある。ヤクルトのドラフト１位右腕・西館とは、福岡・筑陽学園高の同級生。「ずっと（もう一度）バッテリーを組みたいと話している」と、再びの共闘を互いに待ち望んでいる。「チームは違うので、組めるのは代表でしかないと思う。そういうステージで組みたいなと思います」と高みでの再会を誓った。

色紙に記した「感謝」の２文字

　好きな言葉は「感謝」。この日も、写真撮影用の色紙に記した。「今こうやって野球が思う存分できているのも、いろんな方の支えがあってのこと。極端に言えば、野球がしたくてもできない人がいる中で、先日まで神宮大会で試合に出させてもらった。これからもいろんな支えのもとで、野球をやっていくと思うので、そういった方に感謝の気持ちを忘れずに、という思いを込めて書きました」と力説した。

まずはプロ１年目の来季　１軍完走に照準

　ルーキーイヤーの目標には、「開幕１軍」に加え、「１軍に居続けること」を掲げた。新人合同自主トレ開始まで、残り約１カ月半。「まずはフィジカル面での準備はしないといけない。トレーニングであったり、自分の体のコンディショニングはしっかりやっていきたい」と高いプロ意識をのぞかせた。戦闘準備を整え、伏見らとの熾烈（しれつ）な正捕手争いに立ち向かう。