北海 高校選手権初戦は大手前高松と激突 プレミアL参入&19大会ぶり1勝挙げ創部100周年飾るぞ【全国高校サッカー選手権】
オンライン抽選後、意気込みを語る川合主将(撮影・西川薫)
3年連続13度目の出場
12月28日に開幕する全国高校サッカー選手権の組み合わせ抽選会がオンラインで行われ、3年連続13度目の北海は1回戦(29日、千葉・ゼットエーオリプリスタジアム)で大手前高松(香川)との対戦が決まった。チームは12月8日から広島県で行われる高円宮杯U-18プレミアリーグ参入戦を控えており、まずはJクラブ傘下など全国レベルの強豪との対戦をステップに19年ぶりの全国1勝へ状態を上げていく。
2年連続、長崎県勢に惜敗
3度目の正直だ。21年は長崎総合科学大附に先制したが逆転負け。22年の国見戦では1点ビハインドから同点に追いついたがPK戦で敗戦。あと一歩、白星に届かなかった。昨年国見戦でフル出場したDF川合航世主将(3年)は「去年全国に行けたのも、その時の3年生の皆さんが本当に頑張ってくれたおかげ。先輩たちが残してくれた道を、初戦に勝ってもっと先まで伸ばせるように頑張ろうと思います」と勝利を誓った。
2022年12月29日 全国高校サッカー選手権 北海×国見、後半27分に同点弾を放つ北海の桜庭(右から2人目)
島谷監督「すごくスピーディーなサッカーをやってる印象」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
すでに情報戦は幕を開けた。初戦の大手前高松は3年前に札幌大谷が対戦。島谷制勝監督(54)は「すごくスピーディーな、とてもいいサッカーをやってる印象。今年のプリンスリーグでもセットプレーを中心にゴールに向かっていく、北海高校のサッカーに似ていて、強度の強いサッカー。自分たちとしては今から新しいものを付け加えることではなく、今までやってきたことの精度を少しでも上げていくことが勝利への近道。ゴールを決めることです。至ってシンプルですけど、そこに尽きる」と備える。
12月8日から広島でプレミアリーグ参入戦
願ってもない日程だ。今年の北海道大会決勝は約3週間遅れの11月12日に札幌ドームで初開催。12月8日には広島でプレミアリーグ参入戦をこなしながら開幕を迎えることができる。川合主将は「自分たちは1戦必勝でやってきてるので、選手権よりまずプレミア参入戦の初戦に向けて準備していく。全国の強豪チームと戦える機会が増えたことがすごいうれしい」。後輩たちへ高校世代最高の戦いの場を置き土産にするつもりだ。
道大会決勝で足つる選手続出、走力から鍛え直す
決勝の旭川実業戦は延長戦を含めて100分間戦い抜き課題が浮き彫りになった。島谷制勝監督(54)は「ここ5、6年はずっと走ってないですね。練習の中の走る強度は高いので、それで十分という考え方でやってた。でも、決勝で足をつる生徒が多かったり、やっぱり走れないと」。基礎から鍛え直し、創部100周年を全国勝利で締めくくる。
11月12日の全国高校サッカー選手権道予選決勝 試合後、記念撮影で歓喜する北海イレブン