高校野球
2023/10/17 20:05

打倒・北照に燃える旭川実業 ロッテ田中楓基の弟・稜真主将「3度目の正直でリベンジ」【秋季全道高校野球公式練習】

札幌ドームのマウンドで投球練習する旭川実業の田中投手(撮影・十島功)

旭川実業は練習試合で北照に2度敗戦

 3度目の正直だ―。秋季全道高校野球の公式練習が16日、17日と札幌ドームで行われた。2日目の17日は9校が球場の形状や人工芝の感触を確かめ、18日から開幕する本番に向けて汗を流した。旭川実業は最速147キロ右腕・田中稜真主将(2年)がマウンドに上がり、投球練習を行った。18日の1回戦で対戦する北照とは新チームとなってからの練習試合で2度戦ったが共に敗戦。「自分のピッチングができるように調整してきました」と3度目の対戦となる全道でのリベンジを誓った。

公式練習30分間は主に守備を確認

 難敵を倒す準備は整った。午前9時、この日の一番手だった旭川実業の公式練習が始まった。ドーム球場での飛球の確認など、30分間を主に守備面へと費やした。岡本大輔監督(50)は「素晴らしい球場ですよね。選手がうらやましかった。動きも良かった」と選手の動きを評価した。

札幌ドームのマウンドで投球練習する旭川実業の田中投手

 

中学時代にも札幌ドームでのプレー経験がある田中

 大黒柱の田中主将はマウンドの高さや硬さを確認しながら、力強い直球を中心に投げ込んだ。旭川大雪ボーイズ時代にも札幌ドームでのプレー経験はあるが、「イメージしていたよりも投げやすくて、しっくりきた感じがある。もっと硬いのを想像していました」と振り返った。

 当時は札幌ドームのマウンドで足を滑らせたことがあったというが、「反発を使って蹴ることができそう。今回の方が投げやすさがありそう」と手応えを感じていた。

兄・楓基は20年秋に決勝進出

 雪辱を期す一戦となる。田中主将は北照について「バッティングも良いですし、ピッチャーも揃っている。総合的に野球のレベルが高い」と話したように、その強さを身をもって体感している。新チーム結成後、北照と2回戦っているが、連敗中だ。

 特に9月16日の一戦では田中主将が制球を乱し、1イニング7失点を喫するなど、3-13で大敗した。「夏も対戦して、自分が打たれしまった。次は本番。3度目の正直でリベンジできれば」と闘志を燃やす。同高OBの兄・楓基(20、ロッテ)は2020年秋に決勝まで進み、惜しくも北海に敗れた。まずは北照を打ち破ることで頂点への一歩を踏み出す。

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