プロ野球
2023/08/26 18:05

旭実高OBのロッテ・田中楓 地元・旭川で3回0封「良い結果を見せられて良かった」

ロッテ先発の田中楓(撮影・桜田史宏)

■イースタン・リーグ18回戦 ロッテ3ー3日本ハム(8月26日、旭川)

2年ぶりとなる旭川での登板 高校最後の夏を述懐 

 旭実高OBのロッテ・田中楓基投手(20)が26日、旭川スタルヒン球場で行われた2軍日本ハム戦に先発登板。旭川出身の右腕は、プロ入り後初めて地元のマウンドに登り、3回無失点の好投を披露した。「家族と高校の後輩たちが応援に来てくれました。僕も気合を入れて来たので、良い結果をみんなに見せられて良かった」と爽やかな笑みを浮かべた。

 同球場での登板は、北北海道大会初戦で敗れた2021年の夏以来。「九回に同点になって、そこから延長戦で負けた。最後の登板は一番記憶に残っています」と青春時代の思い出を振り返る。悔し涙を浮かべた、あの夏から2年。たくましさを増した姿で、故郷に舞い戻った。

プロの世界で進化中 狙うは支配下登録

 支配下登録を目指す現在は、体づくりに重点を置き、日々の練習に励んでいる。プロ入り後、体重は8キロ増えて82キロに。直球の最速は152キロまで伸びた。「技術的なところでは真っすぐの質や変化球の種類。引き出しを増やすことを課題にしています」と、明確なテーマを掲げてレベルアップを図っている。

 次回は、軽くなった背番号と共に北海道へ戻るつもりだ。「次は2桁をみんなに見せられるように、頑張りたいなと思います」。売り出し中の20歳は、1軍舞台を目標にその右腕を磨き続ける。

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