高校野球
2023/10/09 21:35

【国体】北海の伏兵が躍動し甲子園で敗れた神村学園にリベンジ! 29年ぶり〝優勝〟王手に熊谷「勝って終わりたい」

七回途中まで6安打1失点と好投した北海の熊谷投手(撮影・小松巧)

■かごしま国体 高校野球硬式 第1日(10月9日、鹿児島・平和リース球場)
▽1回戦 北海4-1神村学園(鹿児島)

11日の準決勝・仙台育英戦に勝てば〝優勝〟が決定

 7年ぶり出場の北海が、夏の甲子園3回戦で4-10と完敗した神村学園を4-1で下してリベンジに成功。優勝した1994年以来、29年ぶりに初戦を突破した。甲子園でスタメンだった2年生は、北海道で行われている秋季札幌支部が雨天順延した影響で合流できず、先発は全員3年生。先発した熊谷陽輝投手(3年)が6回⅔を1失点で試合をつくると、0-1の六回2死一、二塁から、7番・堀田晄大左翼手(3年)が中越え2点三塁打で逆転。さらに八回には9番・谷亮汰遊撃手(3年)がダメ押しの2点三塁打を放つなど、2桁背番号の3年生が意地を見せた。国体も雨の影響を受け、11日の準決勝2試合で打ち切りが決定。あと一つ勝てば決勝に進んだ2校の〝同時優勝〟となる。北海は甲子園準優勝校の仙台育英と最後の戦いに挑む。

完全アウェーの中 雨により約4時間遅れで試合開始

 3点リードの九回2死一塁。高く打ち上がった打球を、今北孝晟二塁手(3年)ががっちりつかんでゲームセット。早朝7時の球場入りから、雨により約4時間遅れで始まった試合が終わったのは午後2時半過ぎだった。神村学園のお膝元で行われた一戦には、ブラスバンドを始め、地元の強豪を応援しようと、外野席まで埋め尽くす勢いの大観客が詰めかけた。完全アウェーの雰囲気の中、2カ月前には歯が立たなかった甲子園4強を打ち崩した。

甲子園登板時から6キロ減のほっそり熊谷が力投

 甲子園出場時から6キロ痩せ、少しほっそりとした熊谷がマウンドで力強く躍動した。セットポジションからワインドアップに変更して球威が増した直球と、キレのある変化球で六回まで7奪三振。この回は1死から神村学園の4番・正林輝大(2年)に甘く入った直球をスタンドに運ばれたが、失点はこの1点のみだ。

6キロ減で甲子園出場時と比べてほっそりした印象の北海・熊谷

 

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