アマスポーツ
2023/10/04 18:00

【クラーク高サッカー部の挑戦】後編 創部4年目で全道大会初出場 野球部、女子バレー部に追い付き、追い越せ

創部4年目で初めて全国高校選手権北海道大会に出場するクラークサッカー部(撮影・西川薫)

昨年「ラスト3分」で惜敗から意識変化

 昨年、初めて1年生から3年生までが揃った。「今考えるとあの敗戦がなかったら、今年みたいに結果を残せなかった」と就任4年目の伊藤壇監督(47)が振り返るのが、札幌支部ブロック準決勝の北星大附戦だ。前半を1-1で折りかえしたが「ラスト3分ぐらいで入れられた」と1-2で悔しい惜敗。

ひ弱だったフィジカルが向上、つらい練習を乗り越えた

 その冬から猛練習が始まった。「とにかく走り込みです。個で戦えない選手が多かったんで、徹底的に雪の中走ったり、体育館もそうですけど、ただ何となくやっても飽きてきたり集中できないんで、いろんなアイデアを出した。リレーをやったりとか、山登りしたり、クロスカントリーをやったり。その辺のアイデアは海外にいた時のチーム監督から学んだ」。ひ弱だったフィジカルも向上、つらい練習を乗り越えることでメンタリティも鍛えられた。

夏の全道8強・東海大札幌高にPK戦勝ち

 4年目に突入した今年は3学年40人の大所帯になった。9月の札幌支部ブロック準決勝では、夏の全道8強・東海大札幌高に0-0からPK戦勝ち。決勝の札幌東陵戦では、たくさんの控え選手や保護者が応援する姿を見て「感慨深かった。冬は北海道で一番厳しい練習はしたつもり。そこによく耐えてきてくれて、そのおかげもあって結果がついてきた」と目を細めた。

青森山田高前監督の黒田先輩との出会い

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