ファイターズ
2023/09/27 00:40

細川凌平がプロ1号! 高校時代から記し続ける〝野球ノート〟が躍進の要因

六回無死二塁、細川(右)がプロ初本塁打を放ち、笑顔で生還する(撮影・村本典之)

■パ・リーグ23回戦 ロッテ0ー7日本ハム(9月26日、エスコンフィールド北海道)

興奮の一打 六回無死二塁で右翼越え2ラン

 沈着冷静な21歳が顔を紅潮させた。日本ハムの細川凌平内野手が26日、ロッテ戦(エスコンフィールド北海道)の六回に、プロ初本塁打となる2ランを右翼席へ運んだ。

 高卒3年目で飛び出した一発を「打った瞬間に良い感触、良い角度で上がってくれました。おととい楽天モバイルパークでフェンス直撃だったので、次は入ってくれと祈りながら走りました」と冗談めかし、笑みを浮かべた。

ベンチの指示を上回る結果 サインは進塁打

 無死二塁で迎えた第3打席。岩下の低め直球を捉えると、打球は美しい放物線を描きフェンスを越えた。ベンチの指示は進塁打だったが、力強いスイングから最高の結果を残した。
 

六回無死二塁、細川がプロ初本塁打を放つ

 

記念ボールは両親、家族へ 「今まで育ててもらった」

 「右方向に引っ張って、ゴロかフライが上がればいいという意識でした。サイン無視になりますかね(笑)」。1、2打席目にも快音を連ねていたため、初の猛打賞も同時にマーク。プロ1号の記念ボールを握りしめながら、大切な人への感謝を口にした。

 「これは両親、家族みんなに贈りたい。中学を卒業してから親元を離れて、ずっと実家にいないので。今まで育ててもらった感謝の気持ちです。親も仕事をしていて、なかなか試合を観に来られない。ナイターの日はテレビで見てくれていると思うので、そういう日に打てたのは良かったかな」
 

プロ1号の記念ボールを持ち、記念撮影する細川(中央)。左は清水、右はポンセ

 

努力は結実する 今や「自分しか持っていない一番の財産」 

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい