■９月５日、札幌ドームサブグラウンド

２０２５年入団内定の特別指定選手

　２０２５年シーズンから北海道コンサドーレ札幌加入が内定している大阪体育大３年のＭＦ木戸柊摩（２０）。特別指定選手としてトップチームに帯同している道産子プレーヤーが、６日の横浜Ｍ戦（札幌ドーム、１９時キックオフ）で先発出場することが濃厚となった。

ルヴァン杯の２１歳以下選手適用ルールで抜擢

　８月中旬からトップチームの練習に長期帯同している木戸に大きなチャンスが巡ってきた。ルヴァン杯には『当該年１２月３１日において満年齢２１歳以下の日本人選手を１名以上先発出場させる』という大会独自のレギュレーションが定められており、その条件を満たす選手として抜てきされることとなった。

　この日行われた１１対１１では主力組の左シャドーの位置でプレー。「ここで自分の存在価値をしっかり出したいです。横浜Ｍにも絶対に勝ちたいし、今後のルヴァンでも２１歳以下（出場のルール）があるので、決勝までずっと出られるようにどんどんチャレンジしていきたいです」と、存在感のアピールに向けて強い意気込みを見せる。

２日の関西学生リーグ戦にフル出場

　先週後半から一時札幌の練習を離れ、大体大の部活動に参加。２日に行われた関西学生リーグの試合ではフル出場を果たした。「９０分間やったんですけど、体力面の部分は問題なくできました。試合勘も取り戻せたので、横浜Ｍ戦では自分を信じてやるだけです」。大学で、そして札幌のトップチーム練習に参加して培ってきたものを、プロの舞台で表現してみせる。

札幌Ｕ－１８の後輩、ＦＷ出間に対抗心

　木戸が再び札幌の練習に合流した４日には、札幌Ｕ－１８の後輩でもあるＦＷ出間思努（１８）の来季トップチーム昇格が発表された。「あまり一緒にプレーしたことがなく、沖縄キャンプだけは（帯同の日程が）被っていたんですけど、やっぱりいい選手ですし負けないようにしたいです。もうここまで来たら年齢差はあまり関係ないので、ここでチャンスをもらえるからにはしっかり自分のプレーを出したいと思います」と、将来のチームメートに対しても対抗心を燃やしている。

４月５日の横浜Ｍ戦で公式戦デビュー

　ミハイロ・ペトロヴィッチ監督（６５）から「自分ができることを１００％出してくれ」とエールを送られた木戸。「ミシャさん（のサッカー）の基本的な戦うという部分をずっと言われているので、そこはしっかりファイトしていきたいと思っています」。横浜Ｍは４月５日に行われたルヴァン杯（ニッパツ、１●２）でＪ公式戦デビューを果たした際の対戦相手でもある。「あのときは自分的に結構悔しい結果に終わって。今回また横浜Ｍ戦でチャンスがもらえるので、リベンジという気持ちはあります」。自身にとってトップチーム所属選手として初見参となる札幌ドームのピッチで、昨年のＪ１王者へ真っ向勝負を挑み、前回対戦の雪辱を果たしてみせる。