コンサドーレ
2023/07/21 05:00

札幌 大塚俊介フィジカルコーチ 「ミシャさんとつくり上げてきた」研究発表で優秀表彰

第11回日本トレーニング指導学会大会の一般の部で優秀研究表彰を受けた大塚フィジカルコーチ(撮影・工藤友揮)

日本トレーニング指導学会大会一般の部

 北海道コンサドーレ札幌の大塚俊介フィジカルコーチ(41)が、第11回日本トレーニング指導学会大会の一般の部で優秀研究表彰を受賞した。

テーマ『サッカー選手におけるトレーニング計画と評価について』

 大塚コーチは北広島市出身で2015年から札幌のフィジカルコーチを務めている。昨年12月に行われた同大会で『サッカー選手におけるトレーニング計画と評価について』とのテーマで発表を行った。「去年はW杯のため早くシーズンが終わって少し時間もできたので、今まで採ったデータを整理したり、実際にシーズン中に使っているトレーニング計画や評価に使っていたものを発表しようと思いついて」と準備を始めたという。大学教授や大学院生の発表が主の大会で、Jリーグチームのフィジカルコーチ初となる優秀研究表彰を受賞することとなった。

試合に向けての1週間で体にかける強度の波をつくる

 21年、22年の2シーズン分のデータをまとめて行った研究発表。「トレーニング計画を立てるのに、1週間で(強度の)波をつくっていくんですけど、ずっと高い強度だったら試合で体が重くなる。逆にずっと軽いトレーニングでも今度は体が動かなくなる現象があるので、強度を上げて落としてという波をつくる。その指数の評価から『今日はこういうトレーニングをやった方がいいよね』とか『今日はこのトレーニングを抜いて、こうした方がいいんじゃないか』と構築していく。体の負荷をかけるバランスをとっているようなシステム」と概要を説明する。

試合前の練習で選手たちを見守る大塚コーチ(右から四人目)

「こういう活動を通して全体のレベルを上げていきたい」

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