高校野球
2023/07/17 20:00

【プレーバック】全国高校野球選手権北北海道大会2回戦 クラーク11-10帯広農業(7月17日、旭川スタルヒン)

八回1死二塁、決勝点となる適時打を放つクラークの八木(右)(撮影・宮永春希)

3者連続弾のクラークが、最大6点差大逆転勝利

 クラークが1-7から、三回の3者連続本塁打で追い上げるなど11-10で大劇的逆転勝利。両校合わせて33安打は北大会1試合最多安打の記録を更新した。

 帯広農業は二回に先頭の4番・干場雄心一塁手(3年)が敵失で出塁すると2連打で先制。さらにスクイズも成功させるなど先良く2点を奪った。

 直後にクラークに1点を返されたが、三回には先頭の1番・村中大河三塁手(2年)の中前打を合図に、長短4安打に犠打も絡めて5得点。クラークのエース新岡歩輝投手(3年)をノックアウトし、三回表終了時点で7-1と大差をつけていた。

 ところが、その裏にクラークが猛反撃。三回途中で降板し、右翼に回っていた3番・新岡が先頭弾を左翼芝生席へ放り込むと、4番・中村光琉一塁手(3年)が右翼芝生席、最後は5番・麻原草太捕手(3年)が再び左翼芝生席に飛び込む本塁打。関係者も記憶がないという道大会3連弾で、あっというまに3点差。一気に追い上げ体勢に入った。

 クラークの勢いは続く。四回に新岡が2打席連続のソロアーチで2点差。五回に帯農が3点を加え、再び5点差にリードを広げたが、その裏、クラークは4安打と2四球などで5得点。ついに同点に追い付いた。さらに八回1死二塁から代打の八木展叶(3年)が勝ち越しの左前打で逆転した。

 帯広農業は九回に1死一、三塁と同点の好機を作り出したが、最後は二ゴロ併殺で涙を飲んだ。


■1点差ゲームを落とした帯広農業・西川雄太郎監督(35)

「選手は本当に最後まで諦めないで戦ってくれた。この1点差の負けは監督の負けの部分が大きかった」

あわせて読みたい