プロゴルフ
2023/07/06 20:00

道産子ルーキー宮澤美咲も2アンダー6位タイ【女子ゴルフ・ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ】

折り返しの1番でティーショットを打つ宮澤(撮影・西川薫)

■ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ1日目
▽予選ラウンド第1日(7月6日、札幌・真駒内カントリークラブ空沼コース、6611ヤード、パー72)

同組の先輩2人に引っ張られるように好スコア

 新規トーナメントが開幕しプロアマ120人が出場した。北海道関係では、主催者推薦を含むプロ9人、アマチュア3人の12人。2023年からJLPGAツアーに本格参戦する宮澤美咲(20、HESTA大倉)が3バーディー1ボギーの2アンダー6位タイ発進。同じ組で回った菊地絵理香(34、ミネベアミツミ)、小祝さくら(25、ニトリ)の先輩道産子プロに引っ張られるように好スコアをたたき出した。

 悪天候の中、〝お姉さんプロ〟2人と堂々渡り合った。「結構パターを強気で打てたのがこのスコアで上がれた要因。前は自分が勝手に潰れてっちゃっていたんです。周りの方がバーディーとかイーグル取って、前の自分だと後半伸ばせなかった。きょうはしっかり伸ばすことができて前よりは成長したかな」とはにかんだ。

新パターが奏功「入れたいパットが入ってくれた」

 前週のトーナメントから「最近ずっとパットがショートばっかりしちゃっていた」とパターをマレット型に変更。「スコア自体は良くも悪くもだったけど、ちゃんと入れたいパットが入ってくれていた」と新たな相棒との相性は上々。自信を持って地元に帰ってきた。

10番、15番、8番でバーディー

 スタートホールの10番パー4で3メートルのバーディーパットをしっかりと沈めた。15番でこの日唯一のボギーをたたき、イーブンパーとしたが、その後は8連続パーと粘りのゴルフを展開。すると6番パー5でピン奥4メートルの下りのスライスラインを決め、8番パー3で第1打をピン左1メートルにつけ3つ目のバーディー。「本当は右を狙ったけど、結果オーライ」。最終9番をパーで切り抜けフィニッシュした。

22年ステップアップツアーで年間賞金ランク2位

 2022年のステップアップツアーで優勝1度、年間賞金ランキングで2位に入り、23年レギュラーツアー前半戦の出場権を獲得。開幕から4試合で3度予選落ちするなど苦しんだが、5月の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で初日1位発進し、一躍注目を浴びた。それ以降は前週までの9試合で予選落ち1度だけと安定して成績を残せるようになってきた。

初の道内大会予選突破⇒トップ10入り目指す

 今大会の目標は2つ。一つは初の道内大会予選突破。プロテスト合格後に出場した22年のプロデビュー戦「ニトリレディス」(小樽カントリー俱楽部)は95位タイで悔しい予選落ちだった。それをクリアすれば、もう一つの目標である初のトップ10入りに挑む。ここまでの最上位は4月の「富士フイルム・スタジオアリス」の11位。今大会は上位陣が全米女子オープンに出場するため、普段よりも上位進出のチャンスはある。「明日は風が強い予報なんで、今日みたいにパターを入れて耐えたい」。20歳のルーキーが、まずは地元で4日間戦える切符をつかむ。
 

午前組でスタートした宮澤は、通算2アンダー、午前組4位タイでホールアウトした

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