プロゴルフ
2023/07/04 22:10

道産子・菊地&阿部が所属先大会の初代女王へ意欲【女子ゴルフ】ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ

所属先大会で初代女王の座を狙う菊地(左)と阿部(撮影・西川薫)

7月6日から札幌・真駒内CCで初開催 道勢はプロ10人アマ3人が出場

 国内女子ゴルフの新規トーナメント、ミネベアミツミレディス北海道新聞カップが7月6日から4日間、札幌・真駒内カントリークラブ空沼コース(6611、パー72)で開催される。北海道勢はプロ10人、主催者推薦のアマチュア3人の合計13人が出場。なかでも苫小牧市出身でツアー5勝の菊地絵理香(34)と、恵庭市出身で北海道勢歴代10人目の初優勝が懸かる阿部未悠(22)の2人は、所属先大会で初代女王の座を狙う。

阿部「思い出のあるゴルフ場」

 ジュニア時代にお世話になったコースで初V宣言だ。阿部は「ジュニアの試合は藻岩コースで、ずっと練習に来ていた。薄暮とかで回らせてもらっていた思い出のあるゴルフ場。北海道、所属、10人目、3個重なっちゃってるから、頑張らないといけないですね」と開幕へ意気込んだ。

2大会欠場も体調回復

 ツアー38試合中20試合目で折り返し最初の大会。体調不良などでここ2大会を欠場したが、7月4日の指定練習はインコースをプレー。「もう体調も戻ったので大丈夫です。ここはグリーンも小さいですし、フェアウェイも狭くて、ショット力も重要になってきます。グリーンを外した時のリカバリーとかも結構求められることが多いのかな」と、普段以上にショートゲーム攻略が上位進出への必須条件と読む。

昨年44位から今年は19位までジャンプアップ

 本格参戦した2022年はトップ10に4度食い込むなど、メルセデスランキング44位で初のシード入りを果たした。今季は15試合に出場。4月の富士フイルム・スタジオアリスでは過去最高の2位に入るなど、ここまで同ランク19位に上がった。部門別28項目の数字は、ほぼ全てで昨季より上昇。なかでも平均パット数は、昨季73位から10位に大きくジャンプアップした。「ショットは、間違いなく去年より良くて。一番変わったのは、リカバリーとパター。ショートゲームが一番の課題だった。それが少しずつ改善されてきた。引き出しが増えたのと、それをちゃんと選べるようになった」と手応えを得ている。

セガサミーで2位に入った片岡からは2月に激励

 今月2日まで千歳で行われた男子のセガサミーカップで、同じ道産子の片岡尚之(25、CS Technologies)が2位タイに入った。2月上旬の宮崎合宿の際、宮崎空港でばったり遭遇し、激励されたという。「(北海道で)2週連続開催なんで、盛り上げたいですね」。今年は道内で4試合。まずは阿部が先陣を切る。

昨年、道勢24年ぶり地元Vを飾った菊地

 一方、ツアー5勝のベテラン・菊地は、平常心で大会に臨む。22年の大東建託・いい部屋ネットレディスで、道勢24年ぶりの地元Vを飾った、滝のカントリークラブはすぐ近くの系列コース。地元での開催に「どの試合も全部大事なので、基本はあんまり変わらないです。(ホステスプロも)私の自分自身の経験としては、あんまり良いことがなかったので。本当に、フラットな感じでいければいいかな」。地元の試合も38分の1試合と捉え、余計な力を入れず、目の前の一打に集中する。

 今年は17試合に出場。開幕戦を棄権し、最初の6試合中3試合で予選落ちを喫するなど、スタートダッシュには失敗した。「開幕からあんまり良くなかったので、いろいろ探り探りしながら、今週まで来ちゃったなっていう感じですね」と試行錯誤が続いている。

「いい位置で4日間頑張りたい」

 4日はインコース9ホールをチェック。「すごく難易度を感じるので、初日、2日の様子を見ながら、なるべくバーディーをとって、いい位置で4日間頑張りたい」。3年連続のツアー勝利へ、静かに滑り出す。

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