ファイターズ
2023/06/08 22:45

《岩本勉のガン流F論》上沢は今季、キャリアハイをマークする可能性が高い

■交流戦3回戦 広島7-2日本ハム(6月8日、エスコンフィールド北海道)

上沢が示した冷静さと投手陣を背負う責任

 さすが上沢。敗れはしたが、彼の持つ冷静さ、そして先発投手陣を背負う責任を見た。

 自責点1の4失点とはいえ、味方が先制した直後の三回に同点とされた。しかも無死三塁から2死までこぎ着けながらタイムリーを浴びた。五回の3失点もそう。無死満塁から2死満塁まで持っていきながら3点を奪われた。そこは当然、本人も反省しているはずだ。

モニター越しに映った姿 納得し首脳陣に身を委ねた

 ところが、だ。六回以降はわずか1安打。2―4で八回を終えた。ベンチに戻った上沢の元に建山コーチが歩み寄り、言葉を交わす様子がモニターに映し出された。

 まだ2点差。試合の行方は分からない。熱くなって続投を志願してもおかしくないシーンで、彼は納得したように首を縦に振り、九回のマウンドをリリーフに託した。

何を求められているか。それを理解している選手は、そう多くない

あわせて読みたい