ファイターズ
2023/05/31 22:40

《岩本勉のガン流F論》上沢が見せた正真正銘のクオリティースタート

■交流戦2回戦 ヤクルト2ー5日本ハム(5月31日、エスコンフィールド北海道)

巧みなギアチェンジで試合をつくった

 上沢が主導権を与えないピッチングを披露した。どういうことか。試合をつくる能力に優れ、ギアチェンジが実に巧みだった。一回、無失点に抑えながらも球数は20球を超えた。ところが、その裏に味方が1点を先制した直後の二回はピシャリと3者凡退。11球で打たせて取った。

 七回には完全なイレギュラーヒットで先頭を出塁させたが、後続をきっちりと併殺に封じた。嫌な流れを〝お得感たっぷり〟のダブルプレーで寸断。勝てるピッチャーの特長を示した。

要所をピシャリ これぞ投打がかみ合った試合

 しっかりと要所を抑えているからこそ、打線も効果的に加点する。これぞ投打がかみ合った試合と言える。ヤクルト目線に立てば、常に後手後手に回っていて、ずっと苦しい展開が続いている。

6回3自責以内がすべてクオリティースタートではない

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