ファイターズ
2021/10/18 15:27

上沢自己最多12勝 「僕の勝ち負けはどうでもよかった」

三回2死一塁、宗の打球を体を張って捕った野村に声をかける上沢(撮影・桜田史宏)

■日本ハム4ー3オリックス(17日、札幌ドーム) 

 苦しい投球になったが、リードは守って、背番号1にバトンをつないだ。先発の上沢が6回3失点で自己最多を更新する12勝目を挙げた。「僕の勝ち負けはどうでもよかったんですけど、結果的にしれっとキャリアハイっていう形になりました」と笑った。
 立ち上がりからアクセル全開だった。一回、いきなり3者三振を奪うと、5番・モヤまで5者連続奪三振。「僕も何とかしないとと思っていたので、力は入りましたね」。2度の開幕投手を務めるなど、数々の重圧を経験した右腕でも、自然体で臨むのは無理な話だった。
 登場曲にはスキマスイッチの「スフィアの羽根」を使用した。斎藤が早実高で甲子園優勝投手になった2006年の「熱闘甲子園」(テレビ朝日系)のテーマ曲。「僕もそのときの熱闘甲子園を見てましたし、斎藤さんの最後なんだなって思ったら、ちょっと泣きそうになりました」と明かした。
 勝利を収め、最高の形で送り出すことができた。「一生懸命やっている人には自然とまわりに仲間が集まってくる。ああいう形でみんなが送り出すのは、人間性なのかな」。エースにとっても、斎藤は特別な人だった。

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