ファイターズ
2023/05/29 16:00

《大海の部屋》vol.04 〝原点〟でもある駒大苫小牧高校時代を振り返ります!

駒大苫小牧高時代に甲子園でも活躍した伊藤大海。今回は当時のことをいろいろと語ってもらいました

 日本ハム・伊藤大海投手(25)の連載手記「大海の部屋」vol.4は、道産子右腕の〝原点〟でもある駒大苫小牧高校時代を振り返ります。厳しい環境ながら、毎日が充実していたという3年間。いまだから話せるエピソード、恩師・佐々木孝介監督(36)についても明かしてくれました。

 (連載手記「大海の部屋」は、北海道新聞の紙面でも要約版がお読みいただけます。今回は5月30日付の新聞に掲載します)

野球を始めた小学生の頃 現楽天・マー君らの活躍を見て憧れ抱く

 高校時代がないと、今の僕はない。すごくいい時間を過ごしたというか、厳しい環境の中でやれたなと思います。考え方だったり、自分の基礎になっていることが多いですね。

 駒大苫小牧に行くと、決めていました。野球を始めた小学生の頃、甲子園で(現楽天)田中(将大)さんたちが活躍していました。あのユニホームを着たいというのがありましたね。団体でテキパキ動いているところにも憧れましたし、高校卒業後は大学に行きたかったのもありました。

1年生でいろいろなポジションを経験し 秋から投手に抜擢 背番号はマー君も付けた15

 入部当時はBチームでした。試合に出られるようになったのは、3年生が引退して新体制に入ってから。最初はサードや内野を守ったり、いろいろなポジションをやっていました。夏の合宿の時にサードをやっていて、送球がよかった。そこから試合のイニング稼ぎみたいな感じで投げさせてもらって、1年秋からピッチャーに昇格しました。

春のセンバツ甲子園は初戦の創成館戦で3安打完封勝利 それでも自信は無かった

 背番号は田中さんも付けた15番。1年生の秋の全道大会は、ポンポン抑えられました。そんなにうまくいくとは思っていなかった。翌春のセンバツ甲子園は初戦の創成館戦で3安打完封勝利。完璧に抑えた感覚もなく、自信もなかった。高校の時は、自信が全然無かったです。

2014年3月22日、春のセンバツ甲子園初戦の創成館戦で3安打完封勝利した伊藤

2年夏が終わった後 右肘の疲労骨折が発覚…

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