ファイターズ
万波 タイトル争い参戦中「すごい意識しています」

7本塁打、24打点はそれぞれパ・リーグトップと1差
2試合連続本塁打を放っている日本ハムの万波中正外野手(23)が個人タイトルへの執着をあらためて口にした。今季の7本塁打、24打点はいずれもパ・リーグトップと1差。ペナントレースはまだ序盤だが、自らにプレッシャーを懸けるように「タイトルはすごい意識していますよ。(本塁打、打点の)順位が近い人のことを気にしてやっています」と目をギラつかせた。
ランキングは日々、変動する。現在、チーム2冠の万波はつぶさに数字をチェックし、デッドヒートに燃えている。確実性よりも長打力が魅力のタイプ。特長は理解していて「なかなか打率で貢献はできていないので、何とか自分が貢献できる手段で―と思って毎日やっている」と語気を強めた。
1カ月15打点 シーズン90打点が目標
パ・リーグの本塁打は中村(西武)、杉本(オリックス)が8本。7本で柳田(ソフトバンク)、外崎(西武)、浅村(楽天)らが並んでいる。打点は25の栗原(ソフトバンク)がトップで2位の万波を挟み、22の近藤(ソフトバンク)が3位。実績十分の猛者がひしめいている。
とりわけ、打点は143試合で換算すると、82ペース。タイトル争いが現実味を帯びる。ただ、本人は「もっともっといきたい。1カ月で15打点を目安にしている。シーズンが終わると90に届く計算。そこを目標に頑張りたい」と貪欲だ。規格外の身体能力を持つ大砲は、チームの勝利を最優先にしながら、個人の野望もかなえる。
5月21日オリックス戦で7号本塁打を放った万波