サブマリン鈴木 4勝目ゲットへ おかわり君を最警戒
16日の西武戦に先発 中村けん引の強力打線に挑む
日本ハムの鈴木健矢投手(25)が、16日にエスコンフィールド北海道で行われる西武戦に先発する。現在4位の西武打線をけん引するのは、プロ22年目の中村剛也内野手(39)だ。衰え知らずのスラッガーに対して、右腕は「実績もありますし警戒しています」と万全の注意を払う。ポイントゲッターを担う獅子の要を封じ、今季4勝目を狙う。
言わずと知れた大砲を、全力で抑えにいく。8月に不惑を迎える中村は今季、開幕から絶好調だ。パ・リーグトップタイの8本塁打を記録しながら、打率.330(規定打席未満)と確実性も併せ持つ。3、4月度は20試合に出場し、リーグトップの長打率.727、リーグ2位の打率.364、7本塁打の成績を残し月間MVPを受賞。白星を得るために〝おかわり〟封じは、欠かせない。
目指す省エネ投法 参考は〝カドックス〟加藤貴
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中5日で迎えるマウンド。鈴木は「まだローテーションで回るにはスタミナが足りない。シーズン中なので、試合で投げてつかんでいくしかない」と課題を挙げる。先発陣に故障者が続出したことで、シーズン開幕後に中継ぎから配置転換された。今季は最長で6イニング、86球が最多。「中5日は全然大丈夫だけど、もうちょい投げられるかどうか」と、先発投手の役割を果たすために工夫を重ねている。
イニングを稼ぐための鍵は〝省エネ投法〟だ。チームには最高のお手本である加藤貴が在籍している。左腕は13日のロッテ戦で完封勝利を達成。わずか102球で9回を投げ抜いた。快投を見届けた鈴木は「一番は四球を出さない。それが長いイニングを球数少なく投げられる要因。加藤さんは大胆に(ストライク)ゾーンへ投げている。そういったところをしっかり見て学びたい」と感銘を受けた。
大黒柱左腕から金言も 「全力で置きにいく」
加藤貴からは金言を授かっている。「『全力で置きにいく』って常々言ってます。それが一番難しくて、なかなかできないですね。考えすぎずゾーンに、大胆に…」。勇気を振り絞り、獅子打線に真っ向勝負を挑んでみせる。