巨人戦で1軍復帰登板予定の上沢 中田翔との対戦心待ち 「大将に投げたことないので楽しみ」

16日にブルペンで55球 右打席に打者を立たせ「中田さんを想定して投げました」
日本ハムの上沢直之投手(29)が、18日に行われる巨人とのオープン戦(東京ドーム)に先発登板する。右腕は相手打線の主軸を担う中田翔内野手(33)の存在を強く意識し「大将に投げたことがないので楽しみ」と、かつての同僚との対戦を心待ちにした。
16日にエスコンフィールド北海道で行われたナイター練習では、ブルペン入りし55球を投じた。投球練習中には右打席へ打者を立たせて「中田さんを想定して投げました。コース関係なく普通に投げられたらいい」と、内角攻めも辞さない覚悟を口にした。
昨年の交流戦は2失点完投も〝大将〟の欠場で対戦ならず
昨年5月27日の巨人戦は先発して2失点完投。勝利投手となったが、中田は出場しなかったため直接対決は実現しなかった。プロ通算288本塁打、1025打点を誇る大砲との対戦は、現時点での実力を試す絶好の機会。シーズン本番さながらの気持ちで強打者をねじ伏せるつもりだ。
懸念材料はなくなった。1日に発熱し2日の紅白戦を回避。開幕へ向けたスケジュールに多少の狂いは生じたが、きっちり体勢を立て直した。11日にはイースタン・リーグ春季教育リーグ・ロッテ戦(ロッテ浦和)に先発し3回無失点5奪三振の快投。「投げているボールの感覚は良かった。これからもう少しスピードも出てくる。次の試合で出力が上がったら、より納得した状態でシーズンに向かっていける」と、格の違いを見せつけ回復をアピールした。
WBCで大きな刺激 余韻残る東京ドームで「いつも通り」を強調
中6日で臨む1軍戦復帰の舞台は、熱戦続きだったWBCの余韻残る東京ドームだ。チームメートの伊藤に加え、ダルビッシュ、近藤、大谷ら元ファイターズ選手たちの躍動は、上沢にとっても大きな刺激になった。「栗山監督もきっと喜んでいるんじゃないかな。熱気は残っていますかね?(笑)。東京ドームですけど、いつも通り投げられたらいい」。浮かべた笑顔の奥に、闘争心がにじんだ。