開幕前の高熱は吉兆!? 上沢が11日の教育リーグで復帰登板

2日の紅白戦は先発回避も 体調回復し「ピッチングも1回入ったし大丈夫」
日本ハムの上沢直之投手(29)が9日、ZOZOマリンスタジアムの室内練習場で行われたチーム練習に参加。11日に行われるイースタン・リーグ春季教育リーグ・ロッテ戦(ロッテ浦和)での復帰登板へ向け調整を進めた。右腕はエスコンフィールドで行われた2日の紅白戦に先発予定も、前夜に体調不良を訴えて登板を回避。大事には至らず3日は個別練習を実施し4日からチームに合流していた。
沖縄キャンプ期間中の練習試合・ロッテ戦(名護)から中15日でマウンドへ上がる。スケジュールに多少の狂いは生じたが、シーズン開幕へ向けて大きな支障はなかった。「紅白戦に投げれなかっただけ。そこを飛ばしてあとは普通に調整しました。ピッチングも1回入ったし大丈夫かなと思います」と、力強くコメントした。
予期せぬトラブルをポジティブな思考で乗り越える。上沢は1日の発熱を「39度ぐらい出て長引くかなと思ったけど1日しっかり休んだら回復した。20時間ぐらい寝たおかげで関節がすごく動くようになった。体の動きが良くなった感じ。しっかり休むのは大事だなって思いましたね」と笑い飛ばした。
胃腸炎でダウンした2018年は自身初の2桁勝利 今回も「なんかいい予兆、吉兆かな」
開幕前の体調不良は、今回が初めてではない。2018年にも3月の広島遠征中に胃腸炎を患い、一時的にダウン。それでも無事に状態を回復させ、開幕4戦目には7回無失点の快投でチームを勝利に導いた。結局この年は自身初の2桁勝利となる11勝をマーク。当時の出来事を振り返り「その年は高熱を出して(成績が)良かったんですよ。なんかいい予兆、吉兆かなって考えています」と、アクシデントさえプラスに捉えている。
11日の登板は3イニングを予定。一時離脱による体力面の不安をマウンド上で払拭するつもりだ。「3回投げてどれぐらい疲れるのかを見て、次は5イニングかな。結果を求めながらゲームをつくることを意識したい。試す段階はそろそろ終わり」。信頼厚い投手陣の柱は、逆風をものともせずに前進する。