ファイターズ
宮内 1イニングを6球でピシャリ 甲子園初登板に「感動しました」

■オープン戦 日本ハム0ー6阪神(3月10日、甲子園)
六回に3番手登板し1回パーフェクト 虎の主軸を手玉に
日本ハムのドラフト6位ルーキー・宮内春輝投手(26)が10日、人生で初めて甲子園球場のマウンドに立った。阪神とのオープン戦に六回から3番手で登場。2番・木浪、3番・森下、4番・大山を、わずか6球で3者凡退に抑えた。
千葉・多古高時代は県ベスト16が最高成績。「(甲子園は)無縁だった。率直に夢だった舞台で投げられたことに感動しました。思っていたよりも広かったし、マウンドからの景色の良さというか、そういう部分は想像以上だった」と〝聖地〟初登板の喜びをかみ締めた。
納得の投球内容 侍ジャパンの元F戦士・大谷からも刺激
140キロ台後半の伸びのある直球と、切れ味鋭い変化球で打者を翻弄した。阪神の主砲・大山には3球連続カットボールで攻め、左飛に打ち取った。「変化球でのカウントづくりを意識して(試合に)入りました。だんだん(ストライクが)入るようになってきたので、その点はいいかな。良い当たりはされましたけど、詰まらせてはいた。その点では自信になりました」と胸を張った。
世界の二刀流に衝撃を受けた。前日9日に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本対中国戦。「見ました。大谷さんがすごすぎて」と、投打で大活躍を見せた先輩に度肝を抜かれた。
目指すは勝利の方程式 「結果を出し続けて、勝ちパターンに」
前回登板した5日の楽天戦(札幌ドーム)でも1回を無失点投球。オープン戦は2試合で2回を投げ、得点を与えていない。大谷から刺激をもらった変則右腕は「オープン戦であと何試合投げるか分からないですけど、そこで結果を出し続けて、勝ちパターンに入れるように頑張っていきたい」と意気込んだ。目標は開幕1軍のさらに上。新庄監督の〝勝利の方程式〟に食い込みにいく。