《SHINJOの信条》この球場ができなかったら僕の監督は100%なかった

■新球場初練習(1日、北広島・エスコンフィールド北海道)
―すごい球場ですね
「まずグランドに入って思ったのが、7年半前に(球団職員の)前沢さん、三谷さん、吉村さんと岩本さんがミーティングを開いてエスコンフィールドを造りたいという話し合いから始まった。この4人が世界一の球場を造り上げた。その人たちの下で野球ができる、監督ができるというのは、感謝したいなというい気持ち。この球場が2023年にできなかったら、僕の監督は100%なかったと思うし、この球場を見ていたら、僕しかこの球場に合わないなという気持ちにもなって、僕を指名してくれた、選んでくれたこの日本ハムグループさんと、こういう方たちのためにも恩返しをしたいなという気持ち」
―いろいろチェックしたいポイントがあると言っていた
「きょうすべて見させてもらって、まだ内、外野の芝が長すぎる。半分くらいに切ってもらいたいというところと、あとはレフトのブルペンのドアの隙間にボールが入りそうだと。あとはセンターの上のところのネジがちょっと出ていたので、そこが危ないというのと、ライトのブルペンのちょうどフェンスの頭の位置が硬かった。あとはセカンド、サードベースのスライディングするところが硬すぎるというところ。右中間、左中間の打球を追いかける時の照明の光の向きが…ちょっと目に入ると、次のプレーに影響あるかなというところで、その向きを変えてもらいたいというところと、あとはサードのポジションからバッターボックスにかけての後ろの照明の光がちょっと邪魔になるかないうところですよね。あとは言えない部分があります。3点くらいあります」
―バッターボックスでボールを弾ませていた
「ベースにボールをぶつけて、もし弾むのであれば、ぶつけても面白いかなと思ったんですけど、あんまり弾まなかったので、はい。セーフティーバントとかしても打球が死ぬので、芝の長さによっては転がる速さも変わってくるし、その辺はね、刈ってもらってからもう一回考えたいなと思います。(札幌ドームに比べて狭く)ピッチャーは大変ですけどね。とにかく低めに集めないと痛い目に遭うなという印象を持ちました」
―一塁側ベンチに2つの専用席が設置された
「僕はなるべくベースから遠いところで見たいタイプなので、景色を変えるという意味で2つ設置してもらって。あとは僕の本職である外野の守備位置とかを近くで見たいという思もあって、2つ用意してもらいました」
―(自ら口を開き)
「ファンの方たちにツアーとしてこの球場を見てもらうんですけど、やっぱり監督室とかも見たいと思うので、自由に見てもらえるようにします。いやー、見せたいな。これ、動画で流したらダメなんですよね。写真ではちょっと上げたいと思うんですけど、動画ではちょっと難しいということで。本当は僕が動画で案内したいんですけど、それはちょっと我慢してください。よくこんな球場を造ったなあと思って」
―練習中に江越が死球を受けた。状態は
「江越君はあす病院に行きたくないと。もしヒビでも見つかったら2軍に落とされるので、行きませんという気持ちはすごい伝わった。でも行かせたいなと。で、球団の方にお願いしたいのは、ここにレントゲン室を用意してほしいなと。すぐ選手を落ち着かせるために。選手というのは、レントゲンを撮ってヒビが入っていなかったらすぐできる、という気持ちになるんですよ」
―右手首か
「右手首のここの骨に当たったみたいで。でも握力がね、93ぐらいある? まあ55はあるみたいなので、測ったみたいで。大丈夫というのを願いたいですね」
―芝が長いと。今のままでは
「スパイクで走ってちょうど捕れるか、捕れないかという打球の時にスパイクがクッと20センチくらい滑ってしまいそうな気がする。僕もアメリカのグラウンドで、芝が長いところでスパイクを代えていましたもん。すごい嫌だなという芝があったので。ここはそれに近いから。半分くらいは切ってほしいなというのはあるし、スネークと言って打球が転がってきて動くので、それもちょっと嫌ですね。フライが上がって落ちた時、ポンと止まるでしょ。プレーを止めてほしくないですね。あと照明ですかね。照明の向きを…。これ僕が説明するより、選手が思ったところをどんどんどんどん意見をして、改善していくのが一番いいですね。人によって思うところが違うし。早めに言ってもらわないと、開幕で何か問題が起きた時には遅いので。よそのチームの意見は聞かないと。それはそうでしょ(笑)。ハハハ。ビジターの方のロッカーも見たんですけど、まあ、素晴らしいですよ。普通、ビジターの方にバッティングケージとかないんですけど、なぜ、造ったんだろう(笑)。いや、それだけね、両チームとも心地よくプレーしてもらって、野球ファンのために良いプレーを見せたいという気持ちがものすごく伝わってくるなというふうに思いましたね」