高校野球
2021/10/11 15:05

《秋季全道高校野球 準決勝を読む㊦》 クラーク×東海大札幌高

全道舞台で好投を続けるクラークのエース左腕・山中(右)、準々決勝で、白樺打線をわずか1点に抑え込んだ東海大札幌高のエース左腕・門別

 秋季全道高校野球はきょう10日、準決勝2試合が行われる。戦力紹介の第2回は、第2試合のクラークと東海大札幌高。クラークは初のセンバツ甲子園出場を狙う。一方の東海大札幌高は、そのセンバツ甲子園で準優勝した2015年以来の出場を目指す。両校は3季通じて公式戦初対戦となる。まさに注目の一戦だ。

クラーク エース山中の安定感

 クラークは3度目の出場で初めて準決勝に進出した。秋季全道初勝利から一気に勝ち上がってきた。勢いに乗って初の頂点を目指す。
 支部予選から計6試合でわずか4失点。高い守備力が光っている。エース左腕の山中麟翔(りんと)投手(2年)は4試合29回でわずか3失点。全道では1、2回戦で2試合連続完投。準々決勝でも5回1安打無失点と好投した。
 右横手の新岡歩輝(1年)や速球派の辻田旭輝(2年)らタイプの違う救援陣も控えている。
 打撃も好調で6試合で打率は.404。9番の藤野侑真左翼手(2年)が2本塁打をマークするなど、上位、下位に関係なく、どこからでも得点を奪える。

東海大札幌高 門別の149㌔剛速球

 東海大札幌高は前チームのレギュラーが半数以上も残る。豊富な実戦経験を生かし、14年以来となる7年ぶりの全道制覇を狙う。
 チームの柱は昨秋から背番号「1」を背負うエース左腕の門別啓人投手(2年)。直球最速149キロを誇り、NPB球団からも注目される逸材だ。全道初登板だった準々決勝の白樺戦では9回1失点で完投。12奪三振の力投を見せた。5試合で失策1のバックも堅守で支えている。
 全5試合で2桁安打を記録した強力打線も魅力。21打数10安打の1番・武田龍之介二塁手(2年)を筆頭に、4番・唐川侑大捕手(2年)、5番・菊地晋一塁手(2年)も打率4割超。上位打線の破壊力は抜群だ。

あわせて読みたい