ファイターズ
2023/02/24 21:30

今川 休日返上で2軍戦 「欲しいのは休みではなく、結果」

試合前、気合いの入った表情をみせる今川(撮影・桜田史宏)

■練習試合 阪神2-3日本ハム(24日、沖縄・タピックスタジアム名護)

第1打席で左前打も納得せず 「内容は良くない。打球が上がっていない」

 キャンプ1軍メンバーに入っている日本ハムの今川優馬外野手(26)が24日、沖縄・名護で行われた2軍練習試合の阪神戦に休日返上で出場した。阪神先発の西純矢投手(21)から第1打席で左前打も「内容は良くないですね。打球も全然上がっていないですし、課題が残りました」と浮かない顔だった。

 1軍は休養日だったが、打席、守備の機会を増やすために、前日に急きょ2軍戦出場の指示を受けた。望むところだった。「僕らが欲しいのは休みではなく、結果。打席に多く立たせてもらって、チャンスをいただけるのはありがたい」と首脳陣の計らいに感謝した。

追い求めるのは長打 疲れに焦りも「自信を持って打席に立てていない」

 結果的には、3打席で1安打1四球1三振。一回先頭で西純の142キロ直球をはじき返し、安打になった。しかし、フラストレーションが募った。昨季、本塁打10本をマークしたように、求めているのは長打。「左中間に強い、大きい当たりを打ちたい」と理想を描くが、現実は思い通りにいかない。

 打撃フォーム、タイミングの取り方などを含め、最適解を探している。「構えから全然、ハマっていないというか…。疲れもありますし、下半身の粘りが(足りない)。体が少し伸び上がってしまうところもある。自信を持って打席に立てていないことが一番の原因。焦りもありますし、自分の状態の悪さもありますし、歯がゆい日々が続いている」と打ち明けた。

試練の先にあるレギュラーの座 今が執念の見せどころ

 新庄監督は早い段階でレギュラーを固定するため、キャンプ初日の紅白戦から選手を振るいにかける意向を示していた。今川は危機感を持ち、オフも無休でトレーニングに没頭。今キャンプも朝から晩まで体を酷使し、夜間も室内にこもってバットを振ってきた。

 疲労はピークに達しているが、歯を食いしばって前に進む。「練習を重ねながら、体力をつけながら結果も残していかないといけない。疲れた中でも良いパフォーマンスを出せるように、日々の鍛錬ですね」。地道な努力でプロ入りの夢をかなえた男は、どんな時もくじけない。いつものように執念で試練を乗り越える。

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