冬季スポーツ
2023/01/21 21:15

佐藤慧一28位で今季初W杯ポイント「めちゃくちゃ大きい」 男子ジャンプW杯

1回目に大ジャンプを飛び、自身を深める佐藤慧(撮影・十島功)

■W杯ジャンプ男子札幌大会(21日、札幌・大倉山ジャンプ競技場=ヒルサイズ137メートル)
▽個人第15戦

 佐藤慧一(25、雪印メグミルク)が今季初のW杯ポイントを獲得した。1回目131メートル、2回目113.5メートルの28位。2回目は飛距離を落としたが、ポイントを確保し「大きな一歩」と納得の表情を見せた。

W杯遠征組から外れ、気を引き締める

 今季序盤はW杯開幕メンバーに入るも結果を残せず、国内でのW杯札幌大会を懸けたサバイバル組に回ることとなった。一度沈み込むイメージのアプローチに改良し状態は上向いたが、「いつかまたズレてくると思うので、自分で早く気付かないといけない」と気を引き締めた。

 ヒルサイズ超えのジャンプが幾度も飛び出した個人第15戦。「自分が今一番いいジャンプをしても、これぐらいの順位になっちゃう。もっとレベルが上がっていかないと戦っていけない」とワールドクラスとの差を痛感した。それでも心の霧が晴れない日々を送っていたことを思えば「(W杯ポイント獲得は)めちゃくちゃ大きいです。楽にはなりますよね。2カ月ぐらい、ずっと苦しかったので」と胸をなで下ろした。

後半戦は「1試合1試合が勝負」

 W杯遠征メンバーから外れたこともあり、常に危機感を抱いている。「しっかりポイントを積み重ねたい。1試合1試合が勝負」。さらなるステップアップへ、後半戦はもっと浮力を生む。

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