ファイターズ
2023/01/18 21:35

侍ジャパン内定の伊藤大海 ダルビッシュ有との夢のような時間を述懐

今年に懸ける思いを「越」の文字に込めた伊藤(撮影・桶谷駿矢)

札幌市内で練習公開 ダルとの合同自主トレを振り返り「どの言葉も新鮮」

 日本ハムの伊藤大海投手(25)が18日、札幌市内の室内練習場で自主トレを公開した。米サンディエゴで、崇拝するパドレス・ダルビッシュ有投手(36)と合同自主トレを行い、16日に帰国。「憧れの存在なので、どの言葉もすごく新鮮だった。野球選手として、考えさせられる部分が多かった。肝に銘じて、いい形で進んでいけたらと思います」と振り返った。

 幼少期から、日本ハムの絶対的エースとして君臨する右腕に憧れ、伊藤はその背中を追いかけてきた。SNSを通して〝お誘い〟が届いたのは、ダルビッシュが昨季ポストシーズンを終えたタイミング。「よければ一緒に練習しようか」という連絡をもらい「ぜひ!」と二つ返事で受け入れた。「去年もできたらというのはあったのですが、コロナの状況もあった。すぐに準備もしましたし、うれしかった」と胸が高鳴った。

初日は人見知り全開 「何もしゃべることができない感じだった」

 年明け6日に日本を出発し、乗り継ぎミスもありながら到着。「ご自宅にもお邪魔させてもらったりとか、朝から晩まで一緒に過ごす時間が多かった」。憧れの人と過ごした約1週間はドキドキ、ワクワクの連続だった。初対面となった自主トレ初日は、ホテルに迎えに来てもらったという。

 「8時40分くらいに着きます」と連絡をもらっていたが「(8時)25分か30分くらいに着いて、僕が遅れていく形になった」とまさかの展開。「初めまして、ダルビッシュです」とあいさつされ「そこからまた緊張が走った。本当に初日はガチガチで、何もしゃべることができない感じだった」。人見知りが全開になった。

ブルペン投球を間近で見学 肉体改造への助言も拝受

 そんな伊藤に、先輩は優しく接してくれた。「前半は僕が全然質問することができなかったですけど、ダルビッシュさんが気遣っていろいろ話してくださった」。パドレスの本拠地ペトコ・パークで練習を行い、ブルペンでは投球練習を真後ろから見学させてもらった。自宅へ招いてもらい、一緒にウエートトレーニング。「時間は貴重ですし(聞かないと)もったいないので、どんどん僕から、本当に細かいところまでお聞きすることができたかなと思います」。登板前の準備や考え方、勉強になることばかりだった。

 このオフは球速アップを図るため、肉体改造に着手。幅広い知識を持つダルビッシュから、貴重なアドバイスももらった。サプリメントの取り方や食事について学び「ものすごく勉強しているんだなと感じた。僕はまだまだ知識が不足している部分も多いので、これからも聞きながら試しながらやっていきたい」。胸板が厚くなり、体重は2・5キロ増の約83キロ。「いい具合に増えてきているかな」と手応えを得ている。

WBCで共闘 栗山監督からは「いろんなところで投げる可能性ある」

 憧れの人への弟子入りに成功。次は日の丸を背負い、一緒にプレーすることになる。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表入りが内定。ダルビッシュはすでにメンバーに選出されている。栗山英樹監督(61)から「いろんなところで投げる可能性があるので、迷惑をかけるかもしれない」と直接連絡をもらった。さらなるレベルアップへ「いろんなことを吸収して勉強できたら」と貪欲だ。

日本ハムのエースへ 「次は僕が夢を与えられる立場に」

 メジャーで活躍する一流の投手と寝食を共にし、「野球選手とは」を自問自答した。伊藤が導き出した答えは「僕がダルビッシュさんから夢をもらったように、次は僕が夢を与えられる立場になっていけたら」だったいう。

 今年の1文字には『越』としたため、「現状を打破しないといけない立場。見たことがない先に行く、今年は生まれ変わるくらいの気持ちを持ってやっていきたい」と言った。日本ハムのレジェンド右腕から手ほどきを受け、伊藤大海は「ファイターズのエース」への道を着実に歩んでいる。

あわせて読みたい