ファイターズ
2023/01/14 20:40

ルーキー2投手がブルペン競演 ドラ2金村&育成2位の中山がアピール

新人一番乗りでブルペン入りした金村(左)と中山(撮影・松本奈央)

新人合同自主トレ第2クール ルーキーの先陣を切って

 千葉・鎌ケ谷で行われている日本ハムの新人合同自主トレーニングは14日、第2クール2日目を迎えた。この日はドラフト2位の金村尚真投手(22)=富士大=と育成2位の中山晶量投手(23)=独立リーグ徳島=が初のブルペン入り。2月1日のキャンプインへ向けて調整した。ドラフト4位の安西叶翔投手(18)=常葉大菊川高=は、前日13日の練習中に腰の張りを訴え別メニューとなった。

フォームの原点はマエケン 金村「今年初のブルペンは感覚が良かった」

 ブルペンに乾いた音が響き渡った。金村と中山が、ルーキーの先陣を切って投球練習をスタート。捕手を立たせたまま、小気味よいテンポで白球を投げ込んだ。金村は約6、7割の力で直球を投げ「傾斜に入って少し感覚にズレがあったけど、投げていくうちにだんだんと良くなった。今年初のブルペンにしては感覚が良かったので80点ぐらいかな」。当初は30球を予定していたが、想像以上に手応えが良く26球で切り上げた。

 小さなテークバックから力感なく、鋭いボールが放たれる。金村の投球フォームの原点は中学時代にある。「(大リーグ・ツインズの)前田健太投手が好きで、まねをしていた。高校からは自分のフォームをつくろうとして変えたけど、基礎になっているのは中学校でまねしていた投げ方だと思います」。日米通算156勝右腕を手本に築いた独自のフォームで、プロの世界に勝負を挑む。

理想の一球を追い求める中山 独自のルーティンも継続

 一方の中山は、188センチの長身から威力あるストレートを繰り出した。30球を投げ終えて「傾斜があっても違和感なく、タイミングがずれることもなく、しっかり投げられた。自分のイメージ通りに投げられたという点では80点くらい」と自己評価も上々だ。捕手のミットを力強く叩き付け、納得の表情を浮かべた。

 アマチュア時代から取り組む、投球前のルーティンがある。中山は青と白で色分けされた特殊なソフトボールを持参。この日も投球練習の開始直前に5球ほど、大きめのボールを投じた。「2色になっているのがミソ。青と白が混ざると水色になる。リリースがしっかりしていないとボールに(きれいな)回転がかからない。ツーシームみたいな感じになると、しっかり色が混ざらない」と説明する。独特の練習法を継続し、理想の一球を追い求めている。

照準は今季初実戦の「2・1」 若手の突き上げがチーム力を底上げ

 春季キャンプが始まる2月1日に照準を定め、ルーキーたちが徐々に出力を上げてきた。即戦力ぶりをアピールするための、やる気と覚悟は十分にある。V奪還を目指すチームに、突き上げる若い力が出現しそうだ。

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