吉田輝星が同郷のベテラン俳優・ギバちゃんから金言「いい人になるな」

初参加の秋田県人会で持ち前のコミュニケーション能力を発揮
日本ハムの吉田輝星投手(21)が16日、千葉・鎌ケ谷の球団施設で自主トレを行い、同じ秋田出身の俳優・柳葉敏郎(61)から金言を授かったことを明かした。14日に都内で行われた「秋田県人会」に初参加。同郷の大先輩の言葉を胸に刻み、来季プロ5年目のシーズンに臨む。
金足農高時代に甲子園で旋風を巻き起こした吉田が、秋田出身の著名人が集う「県人会」の仲間入りを果たした。SNSを通して知り合ったシンガー・ソングライター・高橋優(38)の紹介で初参戦。「最初はさすがに緊張しました」と言うが、持ち前のコミュニケーション能力を発揮した。金足農高OBの押尾川親方(元関脇豪風)らと共通の話題で盛り上がり、自然と距離が縮まったという。
心酔する大先輩と再会 「同じ言葉でも重みがある」
大きな学びを得た。秋田へ帰省する際に飛行機で隣の席になった柳葉とは「3日ぶり」に再会。長らく芸能界で活躍してきたベテラン俳優の言葉が、グッと心に響いた。「『いい人になるな』と言われました。それはいい意味で。例えば、野球のトレーニング方法とかいろいろある。そういうのを全部うのみにするんじゃなくてと」。
吉田にとって、男性ユニット「一世風靡セピア」のメンバーとして人気者になった柳葉は憧れの存在だ。同郷ということもあり「ユーチューブで見ていたら、めっちゃハマった」と心酔。昨シーズン中は、代表曲の「前略、道の上より」を「びっくりして起きるんですよ」と目覚ましのアラームに使っていた。「業界は違ってもすごい人からそういうことを言われると、重みがある。同じ言葉でも柳葉さんに言われた方が、『なるほど』という感じになりました」と目を輝かせた。
野球界から唯一の参加 激励の声に発奮
オフならではのイベントを堪能。野球界からは唯一の参加となり、秋田県人会のメンバーからは「頑張って」と激励の言葉をもらった。「うまくいっている時こそ、謙虚になるために柳葉さんの言葉を常に頭に浮かべる。応援してもらっているのもそうですし、野球以外でも、自分の芯を持ってしっかりとした人間になりたいです」。秋田から芸能界のトップに上り詰めたギバちゃんのように、吉田輝星が球界の頂点を目指す。