Fリーグ
2022/12/10 20:30

「ブラボー」転向2年目・山田が決勝ゴール U15時代は堂安、冨安より期待された男

後半終了間際に決勝ゴールを決めた山田(左)

■Fリーグ1部第16節 エスポラーダ北海道2-1フウガドールすみだ(9日、札幌・北海きたえーる)

後半残り26秒、左からのクロスに左足で

 試合終盤、パワープレーの打ち合いを制したエスポラーダが2-1でホーム2連勝を達成した。1-1の後半残り26秒、昨季加入したU15サッカー元日本代表の10番、FP山田優介(24)が左サイドからのクロスに左足で決勝ゴール。「ホームで決めるのは気持ちがいいですし、何より自分が点を取った試合で勝てて良かった」。自身初の決勝ゴールを「ブラボー」と振り返った。

初の2戦連発、通算5点目

 フットサル転向2季目で、自身初の2戦連発、通算5得点。そのうち、後半戦だけで4得点。チームにもフットサルにもフィット。「ようやく1年たった。だんだん慣れてきた。自分主導で動いたりもできるようになってきてますし、点も取れてきた。まだまだ点を取っていきたい。サッカーをやっていた時もドリブルが得意でフットサル寄り。ちょっと適応が早かったかな」と胸を張った。

U15日本代表時代は背番号「10」

 かつてのチームメートがW杯で戦う姿に刺激を受けた。幼い頃はプロサッカー選手を夢見ていた。CASCAVEL札幌サッカークラブに所属していた札幌手稲東中3年春、道内からただ1人、U15日本代表に選出。背番号は10で主に右サイドハーフ。4月のミャンマー遠征のメンバーには、堂安律(24、フライブルク)や冨安健洋(24、アーセナル)ら、そうそうたる選手がいた。「冨安選手はバックアップメンバーで来ていたので、あまり関わりはなかった。堂安選手は関西人で、最初は怖いと思ったけど、話したら優しい人だった」。今でも日本代表の試合はチェックしている。

コンサドーレU18、東京国際大を経たが、Jから声かからず

 フットサルに転向したが「サッカーから逃げてきたと思われたくない」と山田。札幌大谷高では北海道コンサドーレ札幌U18で、菅大輝(24)らと同期。トップチームの春季キャンプに呼ばれたこともあったが、最終的に昇格はできず、関東2部の東京国際大へ進学。卒業後、埼玉のクラブチームを経て、昨年9月にエスポラーダ入り。「自分はサッカーでプロになれなかった。そういう悔しい思いもあるんで、その分頑張って一番上でプレーしたい」。日本代表経験者が多数在籍する地元クラブで成長を遂げ、日の丸を背負う夢を追いかける。

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