Vリーグ
2022/11/27 22:55

ヴォレアス大逆転勝利で首位浮上 途中出場・佐々木主将が流れ変え、北海道ダービー制す

ヴォレアスの佐々木主将(左から2人目)は第2セットから出場し逆転勝利に貢献した(撮影・西川薫)

■Vリーグ男子2部 ヴォレアス3ー2サフィルヴァ(27日、旭川・リアルター夢りんご体育館)

 ホームで激勝! 2位・ヴォレアス北海道が、フルセットの末に3―2で3位・サフィルヴァ北海道との〝北海道ダービー〟を制した。第2セット途中から起用された、OH佐々木博秋主将(28)がチーム3番目の18得点をマークする活躍。0―2からの大逆転を呼び込んだ。また首位のつくばが敗れたため、通算5勝1敗でヴォレアスが首位に浮上した。

0ー2から驚異の粘り「劣勢の展開で勝ったらかっこいい」

 ヴォレアスが2時間28分の激闘を制し、2020年から始まったダービーを5連勝に伸ばした。この日のMVP輝いた佐々木主将は「楽に勝てる試合よりも、強い相手や、劣勢の試合展開で勝ったらかっこいい。途中で投入されたので、これはもう勝つしかないなと。勝ったらヒーローインタビューもらえるな」と、1000人以上が集まったホームで、意気込み通りの活躍を見せた。

 第1セットを落とし、20―21で迎えた第2セット。OH戸田拓也(26)に代わり佐々木がコートに投入されると、ムードが一変した。このセットも32―34で落としたものの、第3セット以降はフェイントや背面打ち、時にトリッキーな攻撃でゲームの主導権を奪い返す。エースのOP張育陞(22)へのマークがきつい分は、佐々木と新外国人のOPペートゥ・マキネン(27)の2人で得点を量産した。

シーズン前の負傷癒え今季自己最多18得点

 主将2季目の今季は、苦しい出だしだった。「今まで、あまり大きなケガはしなかったんですけど、シーズン前に左足首や腰を痛めた」と、プレシーズンマッチも欠場。チームは主力でもある佐々木不在の布陣を中心に開幕へ向けて準備せざるをえなかった。いまは「全然どこも痛くない」と万全を強調。今季自己最多得点もマークし、本領発揮はこれからだ。

 過去4度のダービーでは、ヴォレアスが圧倒。しかし、今季は開幕前のプレシーズンマッチで敗れるなど、相手が格段に力を付けてきた。佐々木主将は「あと2試合ある。負けてもおかしくない相手。次は、きつくなっても我慢して優位に試合を進められるようにしたい」。リーグの覇権は譲れない。

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