《河合CRC竜の眼》地域貢献はチームのためにあり&若手はタイ遠征生かして

カタールでのW杯が大きな盛り上がりを見せているが、今回はクラブの今季最後の試合となったタイでのJリーグアジアチャレンジと、地域貢献活動「CONSADOLE HOKKAIDO TOURS」について取り上げたい。
強力助っ人FWたちとの対戦が大きな経験に
貴重な国際試合を行えたタイ遠征は、若手にとって良い経験となった。ブリーラム・ユナイテッド戦(12日、2●5)は敗れたが、年々レベルが上がっているタイ1部の首位を相手に、特に強力な助っ人FWたちと対戦できた経験は大きい。
ビルドアップ面でもったいないミスもあったが、こういう試合では若手にもっとアピールしてほしかった。やられて悔しい経験は、次につなげていかないと今後の成長はない。しっかりと来年に向けて生かしてほしい。
川崎戦(15日、3△3)はMFスパチョークが地元で札幌加入後初ゴールを奪ってくれた。クロスが相手DFに当たって難しかったが、よく反応した素晴らしい得点。うれしかっただろうし、ブリーラム戦でもチャンスメークするラストパスが良かったので、完全移籍した来季はもっと乗っていけるのではないだろうか。
子供たちとの交流でもらった元気。来季は逆にお返しを
コロナ禍で選手が道内での地域貢献や地元との交流ができなかった中で、今回の北海道ツアーは意味深いものだった。改めて地域のファン、サポーターの皆さんや、行政の皆さんに支えられ、応援されてチームが成り立っているのだと感じた。
特にサッカー教室や学校訪問、アカデミーとの交流では、子供たちも積極的に取り組んでくれたし、キラキラと輝いている目を見て、選手たちも初心を思い出して元気をもらえたのではないだろうか。来季は逆に元気や勇気をお返ししなくてはと改めて感じたはずだ。
交流した子供たちの中から将来の札幌の選手になる子が出てきたり、日本代表になったりすることも願いたい。可能性は無限にある。子供たちにはW杯でも刺激を受けてほしいし、大きな夢を持ってもらいたい。そのためにも日本代表には、ドイツ戦の歴史的勝利の勢いに乗って、過去最高成績を目指してほしい。
(コンサドーレ・リレーションズチーム・キャプテン)