高校野球
2022/11/20 22:55

クラーク ミス重なり12失点コールド負け センバツへの課題明確に 明治神宮野球大会

大量失点で初戦敗退したクラークナイン

■明治神宮野球大会第3日(20日、東京・明治神宮球場)

▽高校の部2回戦 クラーク2-12大阪桐蔭

 2年連続2度目出場のクラークは2回戦に臨み、大阪桐蔭に2―12の六回コールドで初戦敗退した。秋季全道4試合全てに完投したエース新岡歩輝投手(2年)が先発したが、味方の失策やバッテリーミスなどから大量失点。四回に5番・麻原草太捕手(2年)が適時二塁打で2点を返したものの、出場が確実な選抜甲子園へ課題を残した。

四回に麻原が意地の2点二塁打

 三回を終えて0―10のコールドペース。このままやられっぱなしで北海道へ帰るわけにはいかなかった。四回、先頭から2連打で無死一、二塁と初めて得点圏に走者を進めると1死後、5番の麻原が反撃の2点適時二塁打を放った。「点数が開いていたので、初球から思いっきりいこうと真っすぐにはっていた」と、この試合唯一の得点を奪った。

佐々木監督「エラーをしていては野球は勝てない」

 守備のミスが大きく響いた。1点ビハインドの二回。2つの内野失策と暴投から4失点。続く三回には先頭打者を失策で出すと、連打と2失策が重なって5失点。自分たちから招いた大量失点に、佐々木啓司監督(66)は「やっぱりね、エラーをしていては野球は勝てない」と嘆いた。

エース新岡は三回までに10失点も五回から4者連続三振

 不運もあった。新岡は3日前の練習中に打球が右膝内側を直撃。「腫れたぐらいで気にしないで投げられた」とマウンドへ上がったが、甘く入った変化球を打ち込まれ、三回までに10失点。それまで打たれた8本中、警戒していた左打者に7本を打ち込まれた。それでも何とか修正し「後半は外へのスライダーが決まり始めて打ち取ることができた」。五回先頭からは4者連続三振と本来の投球を取り戻した。

 来春の選抜甲子園までは残り4カ月。新岡は「大阪桐蔭を相手にできたのは良かった。もっと楽に試合運びができるように、日頃から緊張感をもってやっていきたい」。この悔しさを長い冬のトレーニングの原動力として巻き返す。

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