ファイターズ
2022/11/16 23:00

ドラ1矢沢がシン・二刀流で新人王獲る!「自分に期待して、いろいろな可能性求めたい」

目標はズバリ、開幕1軍&新人王! 仮契約を終え、矢沢は色紙に意気込みを記した(撮影・十島功)

契約金1億円+出来高5000万円、年俸1500万円で仮契約

 「シン・二刀流」で新人王だ―。日本ハムからドラフト1位指名を受けた日体大の矢沢宏太投手(22)が16日、横浜市内のホテルで入団交渉を行い、契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円で仮契約した(金額は推定)。ルーキーイヤーの目標に掲げたのは「新人王」。まだ確立されていない新たな投打二刀流で、1年目から結果を残す。

新庄采配による化学変化期待 先発→外野→クローザーもある?

 色紙に走らせるペンに迷いはなかった。矢沢が来季の目標として、最初にしたためたのは「新人王」の3文字だった。

 「自分がどういう立ち位置で野球をやるというイメージが湧かないと、目標も立てにくいところがあるんですけど、まず新人王を自分の中では狙っていきたい。その後に(成績などの)具体的な目標を、その過程を見つけていけたらいい」

 大谷(エンゼルス)とは違った新しい投打二刀流の形を示すことが矢沢に与えられた〝使命〟。「自分自身に、どれだけできるか楽しみがありますし、自分に期待して、いろいろな可能性を求めていきたい」。常識にとらわれない新庄監督の下、大きな化学変化を起こすことができれば、唯一無二の存在となれる。

 珍記録の再現も期待できる。球団OBの高橋直樹は1974年8月18日の近鉄戦で先発し、5回2/3を投げ、リードを守ったまま降板した。その後、三塁の守備に回ったが、リリーフ投手が四球を与えたところで再びマウンドに上がり、3回1/3を抑えて1勝1セーブを記録した。

 75年に「同一投手に、勝ち投手の記録とセーブの記録とが与えられることはない」とルールが変更され、現在は達成されることのない記録となった。だが、先発投手→外野手→クローザーといった起用は可能だ。矢沢も「新しいものにチャレンジしていきたい」と鼻息が荒い。

1月の新人合同自主トレへ体づくり

 現在は、1月から始まる予定の新人合同自主トレに向けて、トレーニングを積んでいる。「1年間けがなく野球をやっていきたいので、負傷しない体づくりというのを、まず第一にやっていきたい」。中学3年時から続けていた初動負荷トレーニングも継続していく。

 仮契約を結び「本当にここからが勝負。自分の野球人生の中ですごく大事な部分になってくると思う。より一層、気を引き締めて野球に向き合っていきたい」。新時代を「日本ハムの矢沢」が切り開いていく。

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