ファイターズ
2022/10/22 23:30

ドラ1左腕・矢沢が男泣き!10回1失点の熱投でV導く 首都大学秋季リーグ

最後はチームメートから高々と胴上げされた矢沢(撮影・近藤裕介)

■首都大学野球秋季リーグ戦 日体大4-1桜美林大(22日、神奈川・等々力球場)

二刀流男が大一番で投手に専念

 ドラ1快投&男泣き! これが矢沢だ! 日本ハムからドラフト1位指名を受けた日体大の矢沢宏太投手(22)が22日、首都大学秋季リーグ桜美林大戦(神奈川・等々力球場)に先発登板し、10回9奪三振1失点で4―1の勝利に貢献。チームを20年秋以来4季ぶり25度目の優勝に導き、感動の涙を流した。二刀流プレーヤーだが、この日は投手に専念。延長十回1死二、三塁のピンチを連続三振で切り抜けるなど、気迫の投球を見せた。

 野球人生初の、うれし涙だ。大学4年間、苦楽を共にしてきた仲間たちと戦う最後の大会で、リーグ制覇を成し遂げた。先発を託された矢沢は延長10回135球を熱投し、5安打1失点。同十一回に味方が3点を勝ち越し、勝負は決した。試合後、スタンドで大喜びするベンチ外の部員たちが目に入ると、こらえきれず目を潤ませた。

 「優勝できてうれしい。スタンドのみんなが、自分がメンバーに入っていないのにあれだけ喜んでくれて、本当に良かったと思いました」

 絶体絶命だった。九回に暴投で追いつかれ、1―1で迎えた延長十回。タイブレークで無死一、二塁スタートだったが、先攻の日体大は得点を奪えなかった。「終わったかもしれない」。サヨナラ負けが脳裏をよぎったが、すぐに「ここで気持ちが折れたら話にならない。絶対に0で帰ってくるぞ」と奮い立った。

十回1死二、三塁から連続三振

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