ファイターズ
《ハム番24時》8月25日

沖縄尚学の初優勝で幕を閉じた今年の甲子園。今から1年前、その高校球児の夢の舞台で戦っていたのが、ドラフト2位ルーキー藤田琉だ。「(あれから)もう1年なのか、という感じですね。プロに入ってまだ半年ですけど、すごく(時間の流れが)早く感じましたし、甲子園から1年と考えると、早すぎかなと思います」と話す。
去年の大会で、東海大相模は藤田琉の活躍もあって、8強入りを果たした。だが今大会を目にする中で、ある思いが湧き上がってきたという。「たまに映像で見たりして、やっぱり高校野球は面白いなと。懐かしい思い出がいっぱい蘇ってきました。もう1回(出場して)、やっぱり優勝したいなという気持ちになりました」。時計の針を戻すことはできないが、きっとそう思っている元高校球児はほかにもいるだろう。
今月15日に、2軍の北海道遠征に帯同し、初めてエスコンでの実戦を経験。自身にとっての新たな〝聖地〟のマウンドを踏みしめた。「満足いかない結果でしたけど、まずは楽しめました。いずれあそこで、伊藤大海さんのようにエースとして投げ続けなければいけない、と自分では思っている。しっかり体をつくって、能力を上げて、次はあそこで一回から九回まで投げられるような体力を付け、出力を上げていきたい、という思いが強くなりました」。甲子園ではかなえられなかった優勝の夢を、プロとしてつかみ取るべく、大型左腕が鎌ケ谷の地で奮闘中だ。