高校野球
2022/10/09 22:45

北海2年ぶりVまであと1勝 支部含む今大会最多12得点大勝 秋季全道高校野球

四回1死一、三塁、北海の幌村がこの日3安打目となる適時内野安打を放つ

▽秋季全道高校野球準決勝 北海12-2函大柏稜(9日、札幌円山)

 準決勝2試合が行われ、北海は17安打12得点の猛攻で、六回コールドで函大柏稜を退け、2年ぶり13度目の頂点まであと1勝とした。10日に予定していた決勝は荒天が予想されるため、11日に順延となった。

幌村が3安打1打点「とにかく後ろにつなぐことを」

 北海が支部予選を含む今大会最多得点となる12得点。4日から8日までの休養期間に打撃練習を増やした成果が実を結んだ。平川敦監督(51)は「勝てたことが一番。選抜という名の選手権。絶対に勝たなきゃいけない」。普段は冷静沈着な指揮官が、2年ぶりの王座返り咲きへ熱っぽく意気込んだ。

 打撃の中心は春からスタメンに名を連ねる3番・幌村魅影遊撃手(1年)。広角に3安打1打点を挙げた。「とにかく後ろにつなぐことを意識した」と、抜群のセンスを見せつけた。

 守備でもチーム全体で支部大会から8試合無失策と、鉄壁のセンターラインを形成する。中学時代は日高シニアで捕手だったが「キャッチャーじゃなくてもチームに貢献できる。任された仕事を頑張りたい」と、毎日のように主将の今北孝晟二塁手(2年)と居残り特守を行っている。

 幌村の父・克巳さん(40)は道栄のOBで遊撃手。室蘭シャークスでは2001年の都市対抗に出場した。兄は今夏の新潟県大会で準優勝した帝京長岡の黛汰外野手(3年)。決勝で日本文理に敗れ、あと一歩のところで甲子園出場を逃した。「優勝してお兄ちゃんを超えたい」と、一家で初の甲子園出場を目指す。

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