ファイターズ
2022/10/07 06:00

輝星がメジャー流新兵器「PocketPath(ポケットパス)」導入「急に150キロ出るようになった」

ポケットパスを装着しながら投球練習に汗を流す吉田。来季に向けた戦いはすでに始まっている(撮影・桜田史宏)

 日本ハムの吉田輝星投手(21)が、さらなる成長へ、新兵器を導入している。理想的なテークバックが身に付く、その名も「Pocketpath(ポケットパス)」。助っ人のコディ・ポンセ投手(28)から譲り受けたメジャーリーガー愛用の器具で、投球フォームを安定させる効果がある。千葉・鎌ケ谷の球団施設で行われている秋季練習に参加中の背番号18。充実の日々を送っている。

テークバック矯正器具 ポンセからプレゼント「ちょっと一回、使ってみ」

 プロ4年目の今季は自己最多の51試合に登板した。貴重な経験を積んだシーズンを終えたばかりだが、吉田の視線は早くもさらなる飛躍を期す来季に向いている。

 秋季練習でのキャッチボール中に「新兵器です」と装着していたのは元大リーガーが開発したという「PocketPath」。腹部付近に取り付けた筒状のポケットに右腕を突っ込んだ状態で投球動作を開始。筒から右腕を引き抜き、最短距離で動かす投げ方を体に染み込ませるテークバック矯正器具だ。

 吉田が米国発の新アイテムを導入したのはシーズン最終盤。ノーヒットノーランを達成した助っ人右腕のポンセに「最近、手が(体から)離れるのをめっちゃ悩んでいるんだよね」と相談し「ちょっと一回、使ってみ」と渡されたことがきっかけとなった。

効果てきめん「無駄な動きがなくなった」

 使い方をレクチャーしてもらい実践。効果はてきめんだった。テークバックをコンパクトにしたことで「無駄な動きがなくなった」。救援登板した9月27日のロッテ戦(札幌ドーム)では最速151キロを記録するなど150キロ超えを連発した。

 「急に150キロが出るようになった。1試合で4回くらい出たのは人生で初めて。いきなり、あんなに球速が出たのはびっくりしました」と驚きの結果が出た。

 後日、ポンセが「新しいものをあげるよ」とプレゼントしてくれた。オフの練習でも「意識付け」のため、キャッチボールなどで活用していくつもりだ。メジャー流の新兵器を駆使して、吉田は鍛錬の日々を送る。
 

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