高校野球
2022/10/02 23:25

札龍谷エース・若菜が熱投119球で公式戦初完封 秋季全道高校野球

札龍谷のエース・若菜は公式戦初完封で、チームを8強に導いた

▽秋季全道高校野球2回戦 札龍谷4-0旭龍谷(2日、札幌円山)

3年ぶりベスト8進出

 2回戦4試合が行われ8強が出揃った。3年ぶり3度目の札龍谷は、先発したエース・若菜健太投手(2年)が、被安打3、1四球で公式戦初完封。4―0で旭龍谷との兄弟対決を制して、3年ぶりに準々決勝進出を果たした。

 打たれても一切動じない。ポーカーフェースの札龍谷エース・若菜が、最後まで淡々とアウトを積み上げた。初の完封勝利に「要所のピンチでしっかりと乗り切ることができた。野手のファインプレーで乗っていけた」と、三塁側のスタンドへあいさつを終え、ようやく表情を緩めた。

 今大会、札龍谷は札幌円山の当番校業務を担当。若菜と児島のバッテリーは、相手の初戦をバックネット裏で見て、3番と5番を要注意打者に選出。「その前の1、2番を塁に出さない」と試合に臨んだ。

変化球主体に凡打の山築く

 六回に味方の援護をもらうまでは、相手エースとの我慢比べを耐え抜いた。大きな軌道を描く、カーブでカウントを整えると、タテヨコ2種類のスライダーで凡打の山を築く。4点差をつけた八回からは2回連続3者凡退で締めくくった。奪三振は1個だけだったが、与四球もわずか1。1度も三塁を踏ませない、ほぼ完璧な内容で9回119球を投げ抜いた。

 若菜は中学時代は硬式の手稲ボーイズでプレー。エースとして日本選手権道予選で準優勝したが、全国大会はコロナ禍で中止。「この大会に一つ一つ勝っていきたい」。3日の準々決勝は、3年ぶりに全校応援の予定。龍谷対決を制した勢いで、昇り龍のごとく、一気に頂点目指して駆け上がる。

あわせて読みたい